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変わった伝統のスタジアムで変わらぬ伝統の一戦(2024.6.1 鹿島アントラーズvs横浜Fマリノス)


1.はじめに

好ゲームが多いことでいつの間にか楽しみになり10年以上前から極力生で観に行くようになった、
Jリーグ唯一の31年間続いてる一戦「横浜Fマリノスvs鹿島アントラーズ」。
過去一番生観戦したと思われるカードですがマリノスホーム開催のゲームしか観た事がなく、
いつかは鹿島ホームのこの対戦を観たいと思っていました。

今年は鹿島ホームゲームのマリノスとの試合がカシマスタジアムでの開催ではなく国立競技場になり、
私自身のスケジュールがちょうど東京にいるタイミングだった事もあり初の鹿島ホームのこの対戦を生観戦することになりました。


鹿島vs横浜FMの対戦が観られる楽しみはもちろんありましたが、
それと同じくらい建て替えられた国立競技場に行くのも楽しみでした。

遡ってみると最後に行ったのは12年前の夏にヤングなでしこがU-23W杯で躍進した時。

2012年夏の旧国立競技場

1964年東京五輪の際に建設されたすり鉢状のスタジアムの時でした。

2.新国立競技場のあれこれ

行きは新宿駅から徒歩40分かけて国立競技場に到達。

到着して最初に探したのは国立競技場に行った方々が記念に撮る「国立競技場」のモニュメント。
敷地が広いので探すの苦労するかと思いましたが案内図に
『フォトスポット』
と書かれており苦労せずに発見することが出来ました。

案内地図書かれたに『フォトスポット』
国立競技場のモニュメント

そして入場。
今回は三層ある内の最上層エリアでしたがチケットに記載された入場口から入ると近くのゲートまで一本道。
コンコースは全て屋根付きでこのあたりは雨の日でもスタジアムに着いてしまえば気にならないかと思いました。

国立競技場内のコンコース

席まではチケットに記載された番号や記号を追っていけば苦労なく着くことが出来ました。
最上層ということで観るには遠いかもという懸念もありましたが気にならず。

最上層(三層)からの景色


全体を観たいという方には上層からの観戦はむしろオススメです。

客席の通路は他のスタジアムに比べ狭いので荷物は最小限で預けられるものは預けた方が良いと思います。

折りたたみ式の座席と通路

また、傾斜はやや急なのでお子様連れやご高齢の方は上層だと大変かもしれません。

上層は階段の間隔が短く移動に注意が必要


早めに着いたのでゴール裏や下層階の探検にも行きました。

三層ゴール裏からの風景。
臨場感はこっちの方が感じやすいと思います。

最上層(三層)ゴール裏


一層ゴール裏からの風景。
サポーターも集まりよりスピード感と応援してる感はこちらの方が感じられると思います。

最下層(一層)ゴール裏

この日は天気が良かった事もあり青空が映える作りになっています。
以前のすり鉢状の時の旧国立競技場も雰囲気があって好きでしたが、
2020年に完成された新国立競技場も令和の新しい感性が組み込まれていて好きです。

特にいいと思ったのが屋根部分の骨組み部分に使われた木材。

骨組みに使われた木材

鉄骨剥き出しでも雰囲気はあると思いますが木材が使われていることでより明るく感じました。

3.伝統の一戦開始


新国立競技場の雰囲気を楽しんでるうちにウォーミングアップの時間になり両チームの応援合戦開始。
いつの間にかスタンドがかなりの割合で埋まっていました。

ホーム鹿島サイド
アウェイマリノスサイド


元々迫力のある両チームのチャント(応援歌)が一周張り巡らされた屋根に反響してさらに迫力を増す。


最高の雰囲気に包まれ試合開始。

前半キックオフ前の円陣

Jリーグ開幕時から唯一続くチーム同士の伝統の一戦、
開始から両チームの上手く強く速い選手たちの特長が全面的に発揮された試合を展開。
開始10分にマリノスが2度のプレスバックを成功しこの日先発の井上が思い切りの良いミドルシュート、
GK早川の弾いたところにミッドウィーク3得点のアンデルソンロペスが詰めてマリノスが先制。
その後、両チーム2〜3点ずつぐらい獲るチャンスはあったが好守とフィニッシュの精度を欠いてマリノスが0-1とリードして前半終了。

マリノスはACL決勝から続く過密日程を感じさせないハイパフォーマンス、
鹿島も好調さが伺える躍動感溢れるハイレベルな試合に場内の空気がどんどんあったまっていくのを感じました。

4.勝負の後半

後半は影が伸びてコート内はほぼ日陰になりました。

後半開始時

鹿島は後半師岡に替えてチャブリッチを入れると攻勢を高める。

鹿島は57分にマリノス左サイドを攻略すると最後は逆サイドで待ち構えていた鈴木優磨が決めて同点。
74分にはボランチで覚醒中の知念が持ち上がり名古が開けたスペースに右SB濃野が走り込んで逆転弾。
さらに84分に鹿島の十八番セットプレーから関川が決めて3-1。
マリノスも終盤に宮市のクロスを植中が合わせて一点返すも反撃はここまで。

鹿島とマリノスの伝統の一戦は鹿島が3-2で点の取り合いを制しました。

鹿島3-2横浜FM

5.おわりに

この日の入場者数は52,860人。
この対戦では過去2番目に多い観客数です。
(ちなみに過去一番はマリノスが2004年1stStage優勝を賭けた日産での52,961人でした)
SNSで見てみると「にじさんじ」とのコラボ含めこの日初めてサッカー観戦をした人も多いようですし、
50,000人を超える熱気のこもった最高の雰囲気で点の取り合いとなった熱戦を観れたことでリピートしてくれる方も少なくないと思います。

またマリノスも負けはしたけど悲観するものでもなくここからの巻き返しは十分期待できる試合でした。

試合後のマリノス選手のサポーターへの挨拶


勝った鹿島はこれで首位町田に勝ち点で並びました。
この試合内容が続くようであれば上位争いをリードすると思われます。
鹿島サポーターが勝利後に歌う「オブラディオブラダ」をおかわりしてたことがこの勝利の大きさを物語ってると思います。

マリノスの結果が望んだものにならず残念でしたが、
初の新国立競技場での32年目のマリノスvs鹿島の伝統の一戦。
これからもこの2チームが良い距離感で変わらぬいや今まで以上のライバル関係築いていけたら嬉しく思います。


おじゃ

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