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GRISO8Vを2台乗り継いだ

「承前」的に自分のバイクについて書きます。(前記事 https://note.com/j2kt/n/n1f42cdd7939f)

GRISOはモト・グッツィに興味を持つきっかけになったバイクです。

まず、2003年頃に発表されたプロトタイプに心を奪われたのでした。何度も写真を見返したことを覚えています。もともと「エンジンが威張っている」バイクが好みなのですが、グリーゾのデザインは「縦置きVツインエンジンの外観の魅力を最も引き出すデザインではないか」と今も思います。デザイナーはスズキの新型カタナも手掛けたロドルフォ・フラスコーリ氏です。

先行して発売されたOHVエンジン搭載のGRISO1100と、OHCの新型エンジンを載せた8Vの両方に試乗し、バイクの造形により相応しい性能と感じられた8Vを2008年に新車購入することにしました。色は白です。原付以外のバイクを新車で買ったのもこの時が初めてでした。

そのようなわけで「形」からグッツィに入ったのですが、このGRISO8Vから、バイクの乗り方の多くを教わった気がします。「峠に通う」という習慣を身につけさせてくれ、初めてのサーキットもGRISOで体験しました。しかし、この車体は走行30,000kmを超えた2012年夏に売却し、同じグッツィの1100スポルトを購入しました。

購入したモトラボロさんでOHVのグッツィを何台か試乗する機会があり(当時、車検時等の代車にルマン1000やカリフォルニアを選ぶことができました)、そのエンジンの「濃さ」に強く魅かれつつあり、自分の求めるものがその年代のグッツィにあるような気がしたからです。

この1100スポルトはカスタムされることが多い車両だったと思いますが、私が購入した個体もレーシング キャブ、バッテリー移設、マグホイールなどで性能向上していました。山やサーキットでは強烈に楽しいバイクでした。ロングツーリングもこなしましたが、私の体格には大柄な車体、大きな排気音、FCRキャブが通年同じセッティングでは厳しいなど「日常的には扱いにくい」と感じることが多くなっていきます。

その後、2014年にGRISO8Vの別個体を購入する縁が得られたことをきっかけにスポルトは売却しました。2台目のGRISOに乗り始めた時「帰ってきた」という感触を強く得たことを覚えています。

2台のGRISO8V通算での走行距離は65,000kmほどです。この黒の個体はたぶん、前オーナーの要望がある場合以外は今後手放さないでしょう。

デザインは未だに唯一無二で素晴らしいと感じます。

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