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【メセナプラン向け】ゲームゼミ過去記事アーカイブ

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#ゲーム解説

『RDR2』と現代カントリー音楽、現代ウェスタン映画の可能性 なぜ今「砂漠と馬」をやるのか

noteで拝読した記事が面白かった。 ヒップホップにおけるカントリートラップというジャンルと、2018年の傑作ウェスタンゲーム『Red Dead Redemption 2』の関係を説明した記事。この記事では専ら、カントリートラップで『RDR2』を強く意識した、現代に蘇るカントリー、およびウェスタンについて述べられている。つまり、音楽サイドのお話。 以前記事にも書いたけど、『RDR2』は古き良き時代劇に思えて、内実はかなり現代的だ。

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『Siege』と『Apex Legends』覇権esportsタイトルの意外な共通点とは?

esportsのメインは今もなおFPS。 『Fortntie』、『PUBG』、『CS:GO』、『R6S』、『CoD:BO4』、『OW』。 とにかく銃が手放せない。いやはや、本当にゲーマーは銃が大好きなわけだ。 中でも、個人的に今アツいと感じているのが、Respawn Entertainmentが今月発売したタイトル『Apex Legends』。 ゲーマー日日新聞の側にも一度批評を書いたが凄いゲームだ。『Fortnite』『PUBG』といった一大ムーブメントであるバトロ

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『Metro: Last Light』「原作」から独立して見出す、子への愛と贖罪

 前回で、筆者は『Metro: 2033』に対して「よくて70点」と評価した。確かに面白いゲームではある。しかしながら原作となる小説、オリジナルとしてのゲーム、二兎を追った結果中途半端なものになってしまった。原作において最も重要なアルチョム最後の決断が、あまりにも唐突に訪れてしまうのだと。

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『Metro 2033』ロシアの小説をウクライナでゲーム化する試み

 『Metro: Exodus』は早くも2019年を代表する傑作だと考えている。だがこの作品は一朝一夕で作られたわけではない。15年近く続いた『Metro』シリーズの、長い歴史がたどり着いた到達点と考えるべきだろう。

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『Metro: Exodus』の名銃「ティハール」がホラーゲームの常識を変えた話

 皆さんはホラーゲームをプレイするだろうか?  ホラーゲームは主人公が脅威から逃げる、或いはギリギリの所で対抗するというデザイン故に、走れない、すぐ死ぬ、弾薬が少ないなど、主人公が他のゲームよりも虚弱に設定されがちだ。まぁ、せまりくる異形や亡霊をロケットランチャーでぶっ飛ばしてはホラーもへったくれもないので、当然の仕様だろう。  ところがこのホラーゲームのデザインには、ある欠点がある。それは戦闘がつまらないという点だ。これも当たり前の話だが、主人公側を虚弱にする、或いは敵

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「忙しすぎてゲームが出来ない」人へ捧ぐ、やりこまないゲームライフのすゝめ

ゲーマーは忙しい。 数ある趣味の中で、ゲームはとにかく忙しい趣味である。今どき、クリアするのに50時間かかるゲームはそう多くないが、映画や小説と比べてもゲームに要する時間が莫大であることは間違いない。 そう、ゲームは何も考えず遊ぶと「コスパ」が悪いと言わざるを得ない。ここで言うコスパとは、金銭的なコストでなく、時間的なコストである。学生さえ塾や習い事に忙殺される中、現代人がゲームに割ける時間は減り、ゲームの在り方を見直さねばならない。 ファミ通の浜村氏も20年前からこう

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『RDR2』批評 それは「偽物」から「本物」を取り戻す物語

 『Red Dead Redemption 2』は紛れもなく2018年を代表するビッグタイトルだ。  桁違いの開発規模、桁違いの売上、桁違いの評価。何より筆者自身、ゲームで久しく得られなかった感動を与えてくれた『RDR2』は最高のゲームだと思う。  一方、日本での評価はあまり高くない。もっさり気味の操作性、過酷で二転三転する物語、複雑な時代背景、総じてこの作品は極めて難解である。  だが、こうした批判が集まりがちな要素にも、それが必要なだけの理由がある。この難解さこそ『RDR

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