ニール・ブロムカンプ最新作としてみる、映画「グランツーリスモ」脚色の意図【批評】
映画「グランツーリスモ」は現代の世相に対して極めて誠実に作られた映像作品であり、その完成度について疑う余地はない。もっとも、本作が扱うテーマと監督の経歴を鑑みた時、実はそう安易に肯定しきれないのではないかという疑念も抱いた。
本作はポリフォニー・デジタルが開発するグランツーリスモ」のプレイヤー、ヤン・マーデンボローが、ソニーと日産自動車が共同主催するレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」を経て、本物のプロレーサーとなって活躍していくという実話を、「第9地区」な