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私にとってはたらくとは

ハッシュダグ企画#私にとって働くとは、というのを見て働く理由を考えてみた。

私は新卒で化学系メーカーに就職し、1回の産休育休を含めて10年働いた後に退職し現在はパートで働いている。

大学卒業後働いた理由

大学卒業後働いた理由は、正直言うと自分の意志ではない。周りが就職活動をしていて、それに倣って私もして、みんなが就職するような会社を受けて結局は研究室の先生の推薦で入社した。
自分の意志ではないながらもなんとなく「モノ作りをしたい」「自分が関わった製品を世の中に生み出したい」といったことは思っていた。でも、配属された部署はモノ作りではなくバックオフィス的なところで(物作りに関わっているといえばそうなんだけど間接的すぎて実感が全く湧かなかった)、あまり興味が持てなかった。

何度か異動願いを出して、上長と話したりしたけれど「女性だから(ユーザーと直接関わらないから融通が効く)今の部署の方がいいんじゃない」と言われたり「そんな忙しすぎる部署に行ってやっていくの大変でしょ」と逆配慮をされてだんだん異動する気もなくなり、やめるきっかけもなくて何となく10年働いた。

前職をやめた理由

お金は貰える、忙しくない。でも仕事が楽しくなくて成長してる実感も湧かず、「10年後」とか考えたときにこの会社でこうなっていたいというビジョンも全くわかなかった。育休を一年半取って、その中で会社以外のいろいろな人と出会ったり本を読んだり子育てしたりして会社で働いていたときとは違う価値観が私の中に入ってきて、そして自分に向き合う時間も増えた。辞めるきっかけはないけれどこのままずっとこの会社で働くのは嫌だ。という感情がだんだん大きくなり、育休から復帰して一年後に退職した。

今の仕事

育休中に自分がやりたいことは何かについて考え、そこで上がってきたものはとにかくやってみようと思っていた。その中の一つ「生物系の仕事をする」。未経験でも募集している仕事を探し、今は大学で生物系の実験補助員として働いている。
パートだからもちろん前職よりは給料は低いけれど、今まで知らなかったことに毎日触れ世界がどんどん広がっている感覚がとても楽しい。

私にとって働くとは

これまで私が働いてきて、その上で考える「私にとって働くとは」。

一番の理由は「新しい世界を知るため」。組織に入ることでやれることは大きく広がるし、出会うことができる人々も違ってくる。新しい世界を知ると、自分が知らないことが分かりそしてさらに「知りたい」と思うようになる。新しい問いが生まれる。技術が身につくということももちろんだけど、知りたいことがどんどん増えていくのが楽しい。

二つ目は「お金を得るため」。
やはりこれも理由としてある。お金で仕事を選んでいるわけではないけれど、(仕事以外で)やりたいことをやるにはお金が必要だし、お金があることでできることが増えるというのは事実だと思うから。

三つ目は「子どもと離れる時間が欲しい、母親でない役割が欲しいから」。
働いていない場合、幼稚園に入る3歳までは24時間子どもと一緒というのが基本になる。もちろん子どもってすぐに大きくなるし、この小さいかわいい時期を堪能しなければ、という気持ちもあるけれど私はそれ以外にもやりたいことがあったし、自分の意思で自由に動ける時間が欲しかった(子どもがいたらごはんもトイレも自由にいけない。働いていたら通勤時間が一人時間で嬉しく思えたりする。)から。

主に思いついた理由はこの三つ。今はお金はそこまで稼げていないけれど、好きな仕事ができて子どもとの時間もそれなりに取れ満足して生活できています。

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