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『やり抜く人の9つの習慣』レビュー

「意志力は有限である」

この本を読んで一番心に残った言葉はこれだった。
私は目標を立てるのは結構好きで(立てる時点でそれが達成した時を想像して楽しくなる)、よく目標とか立てるのだけど自分の性格をよく理解せずに立てるから最後までやり切ることなくやめてしまうことが多くて、それで自己肯定感が下がる。

そして、この達成できない理由が「自分が努力しなかったから」「自分が誘惑に負けたから」と私の意思が弱いからだと思っていた。だから、私がもっと意思を強く持って頑張ればできるはずだと、やったらできるけれどただやらなかったからできなかったのだと。

でもこの本では、

意志力は有限である。有限だからこそ無駄遣いすべきでない。自信がある人ほど誘惑を避けようとせず自分の意志力に頼ろうとする。

と書かれていてまさに自分のことを言われている!と驚いた。成功率を上げるには、自分の意志力に頼るのではなく「誘惑のある状況を避ける」方が有効であるらしい。

目の前にお菓子を置いて、それを見ながら食べるのを我慢するのではなく、そもそも買わない。目にしない。食べることができる状況に自分を置かない。この「我慢している状況」って意志力を使っている状態だから、有限である意志力がどんどん減っている状態。だからこれを長続きさせることはとても難しくなる。

確かに決めなくてはいけないことがあるって思うだけで脳内メモリーが常に作動している。シャンプー買わなきゃ、子ども服の衣替えしなくちゃ、次何から勉強しようかな、と大きいことから些細なことまで頭の中にあるだけで実際体が動いていなくてもとても疲れる。

このような意志力を使う状況を避ける必要があって、それには
事前にすべきことを明確にして、行動するときには意志力を使わずに自動的に行動することができるようにしておく
ことが重要となる。要は考えなくて済む状況を用意すること。

日用品の買い物だったらamazonで定期便にするとか、毎月○日は買い出しの日と決めるとか。毎日の食事作りも、二週間とかまとめて決めて生協で注文しておくとか。

やりたいことができない理由を「自分の意志力が弱いせいだ」として嘆くのではなく、「考えなくて済む状況」「シムテム化」をあらかじめ用意して意志力に頼らずにやってみようと思った。


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