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社労士受験体験記(1年目)

こんにちは、今日は、業務手伝いをしている社労士さんと同行するための資料作成をしています。

今回の事案は、4月の同一労働同一賃金(略してDD)の適用開始にあたり、

常勤職員と非常勤職員の、待遇格差の検討です。

各種手当の有無や、休職制度等の福利厚生制度について、

各項目ごとに、待遇差に不合理はないか?待遇差を設ける場合の理由の検討等を協議し、職員向けの説明ペーパーを作成してきます。

今回、パートタイム有期労働法の改正があり、DDの待遇については、説明義務が事業主に課せられています。

そのための事前準備という位置づけですね。

まさにホットな話題に携わることができ大変わくわくしています。

このあたりの、状況も日を改めて記事に出きればと思います。


さて、今日は自己紹介の一環として社労士受験の体験記を書きたいと思います。全2回を予定しています。

現在受験勉強中の方や、これから取得を目指される方の少しでも参考になればうれしいです。

受験勉強開始-さあやるぞ!-

前回の記事に書きましたが、最初の受験開始は完全に勢いでした。

産業カウンセラー試験日の終了後の一月中旬に通信講座に申し込んだのです。

一般的に、勉強期間に10か月以上かかるということは重々承知していましたが、8月の試験まで約7か月。一か月100時間強の勉強で800時間の勉強時間は確保できるので、「もしかしたらなんとかなるんじゃ。。。」と淡い期待を抱きながら勉強を始めました。

ただ、費用的なリスクを極力抑えたいという思いから、僕が初年度の講座に選んだんのはこちらです。

選んだ理由ですが

①他の通信講座と比較して安価だったこと

②教材がフルカラーでぱっと見の印象が良かったこと

③教材のボリュームが少ないこと

初心者の僕にとってはとても魅力的でした。

申し込むと、数日でどでかい段ボールが届きました。

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受講ガイドやら、基本テキスト、過去問集やらがどっさり。

しかもこの時点では、10科目中3科目程度?だっとように思います。

1科目数百ページのテキストがこの後、定期的に送られてくるわけです。

早速、ガイダンスにならい、1科目目の労働基準法から始めます。

科目ごとに、講義録音が専用アプリから聞ける仕組みでした。

テキストを読み込みながら、講義を聞くというスタイル。気づいた点や気になった点は逐一テキストに書きこみ。

はじめのうちは、どちらかというと、受け身の勉強で、何とかなるかも!?という感覚でさくさく進みました。知らないことを勉強している感覚も気持ちよかったです。

おそらく、このころは、朝勤務前1時間、就業後1時間くらいのペースではじめ、とにかくガイダンススケジュールの遅れないようにすすめることを意識していました。

土日は3時間程度、そんなこんなで1月を過ごしていくのです。


受験勉強開始-そんなに甘くないか...

と滑り出しは順調だったわけですが、テキスト講義終了後、過去問に取り組みました。「まあ、テキストおわったばっかりやし余裕っしょ!」と。


・・・・

あれ?、こんな話あったっけ?みたことない

変形労働制?有給休暇の要件?就業規則の記載事項?

どれも、ぼんやり、もしくは全く理解できない。


テキストを読んで理解したつもりでも、いざアウトプットしてみると全くできない。社労士試験の難しさはここにあるのだと痛感しました。

実は後ほどわかってくるのですが、社労士試験は5肢択一で、正しいもの、もしくは誤っているものを選択していく問題です。

この選択肢の中には、いじわるなものもあり通常の勉強では理解できないものもあるんですね。

また、あやふやに覚えていると、正解を選びきれない。


ということで、勉強の仕方を変えることにしました。

・テキストを読む→該当の過去問を解く→間違えた箇所をテキストマーカー(これを単元ごとにまわすことにしました)

このフローを残りの9科目回していかないといけません。

そうこうしている間に、労働関係5科目が終わり、難関の社会保険科目に....

このころには、最初にやった労働基準法なんてすっかり忘れていました。

おそらく、すべて1週やり終えたのが、5月頃だったんじゃないかと。

受験勉強開始-とにかく決めたペースを確実に-

膨大な勉強量があることに気づいた僕ですが、無理学習契約を立てたところで息切れしてしまうのです。

まずは、日々の目標(必ず、どんな日でもこの勉強時間は確保する!)を設定しました。

平日:朝1時間、就業後2時間、通勤時間1時間(往復)

土日祝:午前2時間、午後5時間 (夜は自由時間!よく飲みに出歩いてました)

なかなかハードな目標でしたが、これだけやっても試験日まで700時間程度の時間しか確保しかできないのです、恐るべし社労士試験。

勉強は、会社近くのカフェ、自宅近くのロイホオンリーです。

この期間は本当にお世話になってました。

最初はなかなかきつかったのですが、習慣化してくると、勉強しない方が気持ち悪くなってくるので不思議なものです。

また、試験日直前の3日間は有給をいただいて、すべて勉強にあててました。この時期は1日12時間はしていたと思います。

フェスや海やバーベキュー。夏の楽しみはすべて投げ出して、悲しいけど仕方ない...

受験勉強開始-最後まで苦手だったこと-

仕事がら、労働関係の科目はなんとなくイメージもつきとっつきやすかったのですが、やはり年金2法については最後まで苦手意識がとれませんでした。

過去からの度重なる法改正もあり、支給要件や開始年齢、期間計算方法など、もう分けがわからないのです。

戦時加算とか謎の制度も残っていて、こんなの今も支給受けている人が何人いるんだろうと。ただ対象となる人がいる限り試験に出る可能性がある。と勉強するしかありません。

結局講義を聞いても、過去問をといても、腑に落ちることのないまま、試験日を迎えてしまいました。


1年目の試験結果

結局、試験日までに合計勉強時間は750時間ほどでした。

目標にはとどかなかったけれど、なんとか最低限回答できる知識はついているかな?という状態で試験にのぞみました。

奇跡がおこるかも!! と淡い期待を抱いて。



・・・・結果は

選択式:合計25点(社会一般2点足切り)

択一式:合計36点(足切りはなし)


撃沈、かすりもせず惨敗でした。

試験終了日の夜には予備校の回答速報がでますので、その日にはある程度の結果が見えるんですよね。

その日はとても悔しくて、泣きそうになりました。


敗因分析

試験後、しばらく放心状態で、勉強から離れて一休みしていました。

ただ、このままでは終われない。次年度への再挑戦を決めていました。

まずは、今回だめだった敗因分析をしてみました。

①圧倒的に勉強時間と勉強期間がたりなかった

勉強開始がそもそも1月からで、厳しい戦いは最初からわかっていました。

やはり最低でも1000時間は必要だと肌感覚で実感しました。

②アウトプット量の不足

問題演習について、別教材も届いていたのですが、そちらまで取り組む余裕がありませんでした。過去問を回すだけで精一杯。

ひと昔前は過去問まわせば受かる!みたいな時代もあったようですが、今はそうはいきません。

過去問からの焼き直しは大体全体の25%だけ。

過去問対策は必須ですが、十分条件ではないということです。

③解説の不十分さ

これは、受けた通信講座へのぼくなりの感想です。

(個人差があると思うので、あくまで参考まで)

通信教育を選んだ時点で、講師への質問のしやすさ、という面では、通学受験生には敵わない部分は致し方ないと思います。

その前提条件の中では、講義解説のわかりやすさや、詳細の補足説明等が必須だと感じています。

フォーサイトの講座は、無駄な部分をそぎ落として、最短での効率重視を目的としているのだと思いますが、正直この勉強分量だと試験合格レベルには到達しないのではないか。と感じました。

講座解説も、テキストをなぞっているだけで、「なぜそうなるのか?」「具体的に適用される事例は?」といった解説が少なく、どうしても腹にすっと落ちていく感覚がなかったのです。

理解力あって、前提知識があるような方にとっては費用も安いですし、最低限のルートを示してくれるので、よい講座かと思います。

僕の場合は、合わない部分があったのかなと、1年目を終えて感じました。


以上3つが、不合格だった要因だと分析しました。

これを逆算し、勉強の仕方や、受講講座を決めていく作業を始めました。

2年目の勉強は11月から開始することになります。

続きはまた後日に。

受験生の皆様、受験勉強頑張ってください!心の底から応援しています。


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