見出し画像

ボクシング カネロVSプラントを観戦して

  カネロの試合をまじまじと初めて観る。今まで井上尚弥の試合が好きで、彼のスピードや技巧に惚れて観ていましたが、カネロと言えばミドル級では、ゴロフキンと同じく安定の強さを誇る、と知ってはいた。
  スーパーミドルでの試合、カネロはWOWOWでの放送の公式発表では身長が171㎝。小さいけど、185㎝のプラントと試合をしていると小さく見えないから不思議だ。
  序盤はプラントが上手くいなしてカネロの攻撃を無効化しているように見えた。
しかし、カネロの圧力は常にある上で。
  6Rから、カネロがギアを上げた。それがまざまざと分かった。上体の動きの切れ、動きの幅が変わったのだ。
  これは、プラントが彼の圧力に疲れてきたとみるべきなのか、そのタイミングで、カネロは変えた。
  プラントはカネロの圧力と大きく動く動作にはじめは対応しているかに見えたが、攻撃が出来なくなっていった。防戦一方になったのだ。
  こうなると、プラントは疲労が溜まるだけだ。
  そして、11R
  プラントはカネロの攻撃に屈した。
  井上尚弥が流れの中で理に叶った方法で、勝つのだとしたら、カネロは彼のパワーを使うためにどう料理するか、理に叶った方法でこじ開けた、のだと思った。
  カネロは言葉が多くない、寡黙な人に見えたが、メキシコ人らしく熱い心を持った人で、勝利の後メキシコ人の為の勝利、だと語っていた。
  アメリカという地で活躍する自分が、メキシコ人の気持ちを思って出た言葉なのだろう。
  カネロは歴史を作った。
  これで4団体統一果たした。
  金色の衣装に包まれたカネロが、メキシコ人のアメリカにおける逞しく生きる姿のように映った。
  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?