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今しかできないことを

夫が転職することになり、有休消化やらで2月の1ヶ月間ほとんどまるまる仕事が休みになった。

なかなかない1ヶ月もの長期休暇、どう過ごそうと色々考えていたようだけれど、出した答えが
ちょっと東京まで歩いて行ってみるわ

???

東京まで…?歩く…??
となったけれど、これが本気で大阪の自宅から東京駅まで総距離約500kmを、自分の足で歩いて行ってみたいということだった。ちょうど1ヶ月あれば、計算では十分可能だということ。

夫はもともと学生時代は自転車で九州一周したり、バイクで日本一周したりしたことあるらしいけれど、ふだん運動をほとんどしない、基本的にテレワークを愛するお家大好きインドア人間の普通のサラリーマンである。
わたしのほうが、フルマラソンに毎年出たりと(今シーズンはさぼってるけど)運動好きで体力もあると思う。けど、500km歩こうとは思わない。思えない。

聞いたときは「えっ!!!」と驚いたけど、「いやめちゃくちゃいいぞ!!!」と応援することにした。
これぞ、まさに人生で1番若くてお金もある程度あってたまたままとまった時間ができたという、今しかできないことやん!!!と。
33歳にしての挑戦、素晴らしい。


とはいえ内心、途中で帰ってくるんじゃないかなー…と7割くらいは思っていたわたし。
しかし夫、2月1日に自宅を出発し、2月22日に東京駅に到着し、帰りは新幹線で無事に家に帰ってきました。


東京駅にゴール!!!


ほんとにすごいぞ!!!!!

前日に自分の体と相談して、次の日歩く道と泊まる宿を決めての旅。
当初は観光もしながら進もうと思っていたけれど、途中から足が痛すぎて少しでも無駄に歩きたくなくて、ストイックにひたすら歩いていたらしい。

心配は心配だったので毎日LINEで場所を報告してもらいつつ、
晩遅くまで歩いていたときは道中の夫に電話で話しながら励ました日もあり。

心折れそうになったときもあったみたいだけれど、
タンパク質を体が欲して人生初めてプロテインを買ってみたとか、
県境まで来たときの嬉しい気持ち、
地元民しか来ないような居酒屋で常連の人たちと仲良くなったり、
途中で自分の友達やわたしの親戚に久しぶりに再会して泊めてもらった話とか、
江戸時代の人とか箱根駅伝の選手ってすごいと心から思ったとか…(ですよね)
帰ってきてから面白い話をたくさん聞けた。

けっこう東海道沿いに歩いたから、帰りの新幹線では東京から大阪間、ずっと窓の外を見て、
「ここ通ったな」「めちゃめちゃしんどかったところ…!」
とか色々思い出して、いい感じの音楽聞きながら、すんごくエモくなったらしい。
土地土地に濃い思い出が残ってるんやもんなぁ。

こちらも帰ってきたときに久しぶりに会えて嬉しくて、地下鉄難波駅で人の目気にせずハグしたりもしました。笑


22日間の思い出話を聞いて、この人唯一無二のいい時間の使い方したな、こういう人が夫でよかったなと、なんだかすごく嬉しく思った。(元気に帰ってきたからではあるけれど。)

自分はマラソンとかよく出てるって書いたけれど、あれは決められたコースで、たくさんの人と一緒に出て、サポート体制も整ってて、挑戦度合いが全くもってちがう。
まぁそもそも距離が10倍違うしね。

なんか、人生をおもろくするのはやっぱり自分自身だよなとわたしも年齢とか関係なく何かに挑戦したいなと思えたことだったので、
メモしておきたくて書きました。


あっ、ちなみに、旅立つ前に、自分がマラソン時も重宝しているTabio(靴下屋)のランナー用5本指靴下を何足かプレゼントしたところ、あれだけ歩いたのに足に豆ができたりせずめちゃくちゃよかったと感謝された。
長距離歩いたり走ったりの挑戦する人が身近にいたら、ぜひ贈ってみてください。(参考にする人、あまりいなさそうな情報…。)

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