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1年前の今頃

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。応急住宅で2回目の年越しです。
前回の年越しは少しずつ気持ちが上向いてきていたもののまだまだ気持ちが沈んでいて、とても新年を祝うという気持ちではなかった事を覚えています。そんな1年前の今頃のことを書いていこうと思います。

・伊豆山に灯りを

2021年12月31日、伊豆山神社参道を灯りをともそう。というイベントの手伝いに行きました。
子どもと妻は木のコースターに願いを書き、私は伊豆山の厄年奉賛会の人たちとボンジャスの大土くんが熊本から運んできてくれた竹灯籠の設置を手伝いました。
こういったイベントでしか被災した人たちが集まれなくなってしまっている。でも集まれる機会があるだけでもコミュニティの存続には大事なことです。
日が落ち、竹灯籠と柔らかな灯りに包まれた参道を大土くんと並んで見ていました。熊本からわざわざ持ってきてくれてありがとう。と握手を交わしました。持ってきただけだからさ。と言うけど、それだって大変なこと。
まだまだ問題が山積みだけど、あの灯りで誰しもが心が少しは穏やかになれたと思っています。

・除夜祭と元旦祭

伊豆山神社から戻り、出身地区にある今宮神社の除夜祭、元旦祭に出席しました。
厄年の関係で参加したのですが、心のなかでは新年を祝うことはやめよう。そう思っていました。
ですが神事に出席し宮司が話されたことを聞いて、1年で最初の日を祝わないと言うのは良くないな。と感じて少し前向きになれたことを覚えています。
宮司のお話を正確には覚えていないのですが、元旦様という神様が年に1度来るおめでたい日。という事を仰っていた記憶があります。
まだまだ踏み出してもいない復興への道、どれが1歩目か、それは分かりませんが前へ進む1年にしなければならない。そう思って2022年を迎えた覚えがあります。
※元旦祭は歳旦祭とも言われるようです。詳しくはありませんので間違いがあれば修正しますのでご連絡ください

・雪

昨年の1月6日は雪が降りました。
私は雪が降ると時間が止まってしまったように感じます。そして何だか悲しく感じてしまいます。
元旦には少し前向きになっていましたがまだまだ精神的に不安定だったので、少しのことですぐに気持ちが沈んでしまいます。この雪のときもそうでした。
でも子どもたちが雪だるまを作って楽しそうにしているのを見て、自分も少し気持ちが明るくなる。子どもたちに救われることが多いな。と感じた時期でもありました。

・今の状況

気持ちは穏やかです。が、仕事のことや伊豆山に戻る時の資金面で焦燥感は常にあります。
でも今年の目標は〔前向き〕に決めました。
災害から1年半、この間の殆どを私は陰鬱に過ごしてきたと思います。
そもそも「リスクを考える」傾向にあり、ポジティブな思考の持ち主ではありません。
でも1年半なんだか陰鬱に過ごして、こんな生き方面白くない!って思ったんです。
笑う門には福来たるじゃないですけど災害のことは忘れず、必要な時にはちゃんと動いて、それでいて明るく楽しむときは精一杯楽しみたい。そう思っています。

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