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第四回復興計画検討委員会

2022年5月25日15時から復興計画検討委員会が開催されました。
はっきり言って怒ってます!
こんな出来レース?茶番?何の意味がある!
冒頭からいきなり怒っていても、何で怒っているのか分からないと思うのでこれから説明をしていきます。

・復興計画検討委員会と復興基本計画とは

要綱についての詳細は以下のリンクを確認してください。

https://www.city.atami.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/130/kentouiinyoukou.pdf

簡単に説明すると、復興の為の委員会です。
そしてその第1段階としてまず復興基本計画を策定することを目標とします。
基本計画、つまり復興への土台、根底となるものですよね。それをしっかりとしたものでなければならない。当然のことです。

・中島委員が指摘した点

復興基本計画ははっきり言って抽象的で読んでいても頭に入ってきません(自分の理解力の問題かも知れませんが)。それは多分、私だけではないと思います。
だから、ごまかしや裏をかくような事があってはならない。でも今回、中島委員の指摘でごまかしが発覚しました。
昨日のことなのでまだ資料がアップされていないので文章で記載します。
基本目標2(速やかな生活再建)の基本方針1(住まいへの支援)に新たに主要な施策3として「住宅の自力再建希望者の支援」という項目が追加されました。短い文章なので記載します。

 自力での住宅再建を希望する方の住まいを確保するため、新たな住宅地の造成など、安全な住宅地の整備について、地域住民と検討を行います。
 また、道路整備に配慮して、上下水道や電力、ガスなどのライフラインの整備を推進します。

熱海市伊豆山復興基本計画(案)令和4年5月熱海市より

最初の一文は同基本方針の主要な施策2に全く同じ文言があります。
次の一文は基本目標1(安全安心の確保)の基本方針1(安全なまちづくり)の主要な施策3に一語一句違わない文言が記載されています。
つまり住宅の自力再建希望者の支援は中身のない、形だけのもの。自力再建をしよう、伊豆山に戻ろう、そう思っている被災者を馬鹿にしている!そう感じました。
それとも「戻ってもらいたい」という言葉は上辺だけのものなんでしょうか?中島委員の発言は下記のような内容でした。
戻ろうと思ってお金に困っていない人なんていない。戻りたくても再建する為の資金が借りれなかったりして戻ることを諦めている人達がいる。
私は地区内では比較的若い部類です。ですが義援金や見舞金を頭金にして住宅ローンを返していくのは厳しいなと感じています。教育資金に老後の問題。ウッドショック、円安、給料は上がらないのに物価は上がる…
再建して戻ることを諦めようかといつも思います。

・復興基本計画案の採択

他にもいくつか不備が指摘され、被災者を見ていない、現場感が感じられない、差しあたりのない基本計画と思いました。
今回で基本計画を確定させる。と当日の少し前にある筋から聞きました。
これだけ指摘事項があって、市の方も曖昧な回答しかしていなくて被災者目線がないのに採択されるはずがない。私はそう思いました。
それなのに高橋委員長は私に一任ということで。と言い放ちました。
いやいやいやいや!何故!?詰めなければいけない所が多くあるでしょう!それを何故委員長の一任で基本計画が固まってしまうんですか?
中島委員の「僕は反対です」の発言に傍聴席から拍手が起こりました。それを高橋委員長は「拍手はやめてください!」と言い放ちました。
あの拍手は、発言権のない傍聴席にいる被災者の声です。その被災者たちの声を叩き潰したのと同じことです。
高橋委員長、あなたも被災者ではないんですか?
何故同じ目線で考えられないんですか?復興は誰のためですか?
基本計画を5月に決定する。そこで決める予定になっているから色々おかしい所があっても予定で決まっているから決定なんですか?
なんだその出来レース!中島委員が未来の会代表として入った意味がないじゃないか!
高橋委員長に聞きたい。あなたは伊豆山に戻る気がありますか?あなたが考える伊豆山の未来ってなんですか?そして復興の主役はだれですか?

俺はこう答えたい。
伊豆山に戻るつもりでいる。もし俺の子どもたちが伊豆山、熱海から巣立っていっても伊豆山で育ったこと、あの災害から生き延びたことを誇りに思って語り継いでほしい。若い世代が流入してきて、活気を取り戻している姿を想像している。そして復興の主役は被災者だ。行政でも委員でもない。

・まとめ

以前にも書きました。別に行政とケンカをしたいわけじゃない。文句を言いたいだけじゃない。
でも、はいそうですか。と意見を丸呑みするのは違うと思います。言わなければならないことは言わなきゃならないし、意見をぶつけ合わなきゃならない。
被災者が何かお願いをした時に基本計画に盛り込まれていないからやらない。と突っぱねられる事を危惧しています。しかもそれが両者の意見のもとに作られたものではなく、ほぼ一方的に決められた内容であることが非常に不安です。
「僕たち何も悪いことはしていないんです」
中島委員は未来の会立ち上げの際にこの言葉を残しています。
それなのに家、家族、友人を失っているんです。突然理由もなく奪われた自分達が住んでいた土地に戻るために、自力再建をする。多くの労力を使い、使わなくていいはずだった身銭を切って。
それがわかってないから現場感がない。被災者目線になれない。
「カネの話か」そうですよ。どんな綺麗事言ったってそれがなければ戻ってきたくても戻れない。
何も悪いことをしていないのに突然家が流されたんです。それが安全な土地造成を行います。インフラを整備します。戻るのは自力で戻ってください。
戻れない人は自分でなんとかしてください。それはあまりにもひどくないですか?
せめて減税措置を構築します。とか移転の際の金銭補助をします。そういった文言も組み込んでほしかったです。
正直お金の話をするのは嫌です。
見舞金や義援金をもらっている。義援金は国内外からの善意のお金です。お金に限らず物資や人力で多くの優しさに触れて本当にありがたく感じています。
自分なんかは良い方です。建て直せばいい。でも家族を失った人はいくらお金をもらっても戻ってきません。
だから嫌なんです。きっと中には「あいつの家は全壊で家族も死んでるからすげーもらってる」なんて思っている人間もいるでしょう。
同様に私がお金の話をすれば「全壊で満額出てるのにまだ欲しいのか」と思う人間がいてもおかしくない。ということです。
こちらから言い出しにくいことです。だから、基本計画の自力再建希望者の支援にお金の事も盛り込んでほしかった。
まとめになりませんでしたね。最後はお金の話ばかりでした。
でもそれがリアルです。
住まいの再建に向けた課題で建て替え、修繕の資金不足が43世帯で2位となっています。つまり基本計画にアンケート結果が反映されていない。
戻りたいと思っている人が戻れるように。是非お願いします。

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