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【上海記録】住居が突然封鎖になった話#1

7月4日月曜日 午後3時


ビザセンターでビザ更新の手続きのために順番待ちをしていた。

手続きを一緒に進めてくれていた中国人の同僚は、そのあと予定があるらしく先に帰ってしまったうえに、私はそわそわしていた。

なんせ、前回はビザの有効期限が切れてしまい、役所の中国人に日本語で「あなたに警告します」と言われたから、次有効期限が過ぎれば警告処分では済まないと思っていたから。(ここに関してはいつか記事にしたい)


待っている間、スマホをいじっていると、住居WeChatグループの通知があった。ロックダウンを機に作られたこの住居WeChatグループには、かつてのにぎやかさは薄らぎつつも、住民たちの意見交換や交流の場となっていた。

そんなチャットグループに、居民委員さんがあるメッセージを送った。


「この住居から濃厚接触者が出ました。7月6日まで封鎖になります。住人は直ちに帰宅してください。18時から全住民を対象としたPRC検査を実施します。」


まさか自分の住居が、と思った。それと同時に今日ビザの手続きをしてよかったとも思った。(本当によかったと思ってる)

ひとまず、ビザ手続きを終えてから帰社して、リモートワークの備えるために必要なデータを移した。会社にこの状況を説明し、16時すぎに家へ向かった。

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いつも出入口にいる保安員のおじさま。写真を撮っていると「2日間だけだよ~」と声をかけてくれた


住居の出入り口には規制テープが張られていた。この通りで、うちの住居が少しだけ雰囲気が違うように感じた。

18時10分過ぎ、号令がかかりこの住居の全住民を対象にしてPCR検査が実施された。


これまで使っていた場所码ではなく、健康云のQRコードを提示するよう指示された。

街のPRC検査スポットでは10人1ボトル。このボトルをもらえた時はなんだかたラッキーな気分になるのだが、今回は全員にそれぞれ手渡された


1人1ボトルの単管で、口と鼻の粘膜を丁寧に採取された。しばらく鼻の採取はなかったから油断してた。痛かった。

6日まで封鎖、出歩くことは許されない生活に戻った。



のちに知ったことが、この住居の封鎖は上海市内であるカラオケ店が30名以上のクラスター発生を受けものらしい。

住居WeChatグループには、クラスターを起こした店舗の名前、住所、それから感染した従業員の名前、店舗外で感染した人との関係性など、個人情報とは?と尋ねたくなるほど、本人を特定するには十分すぎる情報がまとめられた画像が共有されていた。

このクラスターを受けて、上海全域でスクリーニングPCR検査を実施することになった。店舗があった長寧区をはじめ、黄浦区、徐匯区、静安区、普陀区、虹口区、楊浦区、閔行区、宝山区の全域と浦東新区、嘉定区、奉賢区の一部の地域がその対象エリアだ。

実施期間は7月5日~7月7日で、3日間のうち2回PRC検査をする。また、6月末から毎週末続けているスクリーニングPRC検査は予定通り実施するとのこと。

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