WEB小説ってどこに投稿したらいいの?
まず、小説投稿サイトにはカラーがある。だから、合ったところに投稿したらいいじゃない? という話なんですが。
問い : WEB小説はどのWEB小説投稿サイトに投稿したらよいか。
答え : 投稿しようとする作品の雰囲気、対象読者、ジャンル、カラーの近いサイトに投稿するのが望ましい。が、絶対ではないので、雰囲気が近い複数のサイトに並列で投稿するのがおすすめ。
では、雰囲気やカラーってどうしたら分かるのか?
そのサイトから賞を受けて出版された作品群や、募集しているミニコンテストの内容、サイトのデザイン、プッシュされているジャンルや作品やタグ
……あたりから、おおよその対象読者がわかります。
・投稿サイトのカラーの見分け方・
現在、ほとんどのWEB投稿サイトが出版社運営です。設立目的は、自社コンテンツ用の作品を発掘するためです。
営利企業である出版社が、上記以外の目的で投稿サイトを運営する動機はほぼありません。
なぜなら、広告収益やコンテスト請負で得られる金銭はそう多くもないからです。特に広告は疫病のせいで激減しています。
話が逸れました。戻します。
サイトのデザインやトップページに貼ってある書籍を見ると、運営会社やコンテストを請け負った企業の書籍が並んでいますね。おおむねジャンルや想定読者層は一定です。
内容がバラけているのは、出版社の扱うジャンルが幅広いか、コンテスト企業の募集ジャンルが一定していないケースです。
もちろん例外もあります。
トップページには投稿作品のランキングや主なジャンルが並んでいます。これらを見るだけでもカラーとか雰囲気が伝わってきます。
女性向けの恋愛作品に力を入れていない投稿サイトでは、恋愛とラブコメが独立していなかったり、人気の高いTLやBLが存在しなかったり、タグに「あやかし」や「結婚」がなかったり、という次第です。
・自分の作品はどんな読者向けなのか・
いろんなご意見があるかと思いますが、敢えて言わせて頂きます。正直、これが明確でないと絶望的なのです。
そんなの考えて書いてない、好きに書いただけだ。
そう言われる方、とても多いと思います。そのお気持ちに良いも悪いもありません。
しかし、他人の時間を奪い取って&他人の作品が読まれる時間を奪い取って、自分の作品を読ませるのであれば、「誰に向けたもの」なのかを、ある程度でも構わないので自覚する必要があります。
・商業主義と同じルールがまかり通る・
書く身としては、商業の線引きを持ち込まれたくない、自由に書きたい、と思っている人がほとんどだと思います。
しかし、読む側はそんなことはどうでもいいのです。
読者は、自分が読みたいジャンルや作風の小説を手早く見つけて楽しみたい。普段から慣れている商業プラットフォームと同じように探したい。商業作品と同じようなものを読みたい。
こういう人がほとんどです。
あえて奇抜な作品や、まだ一般化していない新しい作品を求める読者はマニアです。一旦は無視してください。
となれば、
「自分の作品は商業でいうとこのタグ」に対応している。
「自分の作品は商業だとこのレーベル」が近い。
という風に、読者に歩み寄る必要が出て来るのです。
・最初に戻りまして結論・
以上の観点から、自分の作品がどのWEB投稿サイトに合っているかを知るには、自分の作品と似たような作品があるサイト、自分の作品の作風をプッシュしているサイト、ということになります。
・最後に・
小説投稿サイトなんて、どこも同じ。とか、カラーなんてあるの? なんて人は、戦隊のレッドやブランドバッグがどれも同じに見える人と同じで、研究が足りていないのです。
敵を知れば百戦あやうからず、と申しますように、投稿サイトのトップページだけでもいいので、ウインドーショッピングのように、あちこち眺めて見てください。それなりの情報は得られるはずです。
そのうえで、判断してみればいいのではないでしょうか。
今回は以上です。
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