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夏の間は、草取り三昧

田植えをしてから二週間後ぐらいから、いよいよ草取りが始まりました。

あわ、ひえ、こなぎ、おもだか…いろんな草が次から次へと生えてきます。

写真は、手押しの除草機を使っています。アルミ製でできていて、先っぽにクルクルと回る…そうですねぇ、カマの先のようなものがいくつもついていて、除草機を押しながら前に進むと、それが回って草をかきだす、そんなイメージです。

これは、意外と力が必要です。軍手をしていないと、手の皮がむけてしまいます。がんばりすぎると、手にマメができてしまいます。そして、これは、草が小さい時でないと、ダメなのですし、小さい草はかき出されるとプカプカと浮いて、稲に引っかかります。今度は、その稲に引っかかった草を、小さな熊手で集めてなければなりません。でも、草取りは、草が小さいうちが肝心。大きくなると手で抜かなければならないし、それはそれで腰が痛くなったり、指先が痛くなったり。

つまるところ、草取りは苦行、ですね。

それでも、神奈川県から田植えに参加してくれた、ある家族は、もう隔週で松崎町の田んぼに通ってきては、草を黙々と抜いていました。

5歳になるかならないかの息子ちゃんが、おかーさん、と呼ぶと、おかーさんは草を取ってるから、そっちには行けないのー、おたまじゃくしさんと遊んでもらいなさーい、という具合で、そのうち、おたまじゃくしが雨蛙になり、トンボになり、雨の日は水たまりでパシャパシャと一人で遊び、彼の成長ぶりも楽しませてもらいました。

やがて、稲が成長すると、この除草機も入らなくなり、ひたすら手で抜くことになります。怖いのは、アブ。追っ払っても追っ払っても、ブンブンブンブンやってきて、ブスッとやられてしまいます。痛いのなんのって、もうーやだー。泣きたくなります。

もっと稲が大きくなると、腰を曲げて草を抜く人が、どこにいるのかわからなくなります。その頃は草も大きいのですが、田んぼの水の下ですから、案外、スルッと抜けたりします。これが、なんとも、感覚的には楽しい。スッキリ。いつの間にか、ヤミツキに…。

ね。楽しそうでしょう? (どこが!?) 今年、田植えには行ったけれど、草取りは行かなかったなーというみなさん。来年、田植えやってみようかなと思っているみなさん。草取りをせずにして、田んぼは語れません…かな(そんなー!) 。

ということで。来年は、もっとたくさんの人と一緒に、草取りをしたいな♪

田んぼ05/少し成長


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