昔、PBMに参加して書いたプレイ日記3

※「この日記がなんなのか?」については、1の冒頭を参照して下さい
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----------(以下、1999年当時のプレイ日記)-------

<五月 やることがない!>

 アクションの締切が六月十日。すでにアクションを出してしまった拙者には、全くやることがない。「海賊王女」関連のインターネットも見ないことに決めているし、プレイヤーとしては実に退屈な一ヶ月だった。
 他のプレイヤーは、早くも連絡を取り合ったり、来月どうするかとかを考えているのであろうか。だとすると、一歩出遅れていることになる。やばいな。
 しかし、ここで一ヶ月の猶予があるのは、プレイヤーにとっては何か意味のあることなのだろうか? 準備期間とかいるものなのか? 新参の拙者にはとんとわからぬ。ただただ暇なだけ。なにしろアクション出して一ヶ月経っているのだ。うっかりするとゲームのことを忘れてしまいそうで、良くない。せっかく燃えていた気分が冷めてしまう。これでいいのか、本当に。こういうものなのか? 来月は、結果を吟味したり交流したりとやることがありそうだが、今月はなあ……。

 風の便りに、「貿易カードの交換をしていたエマ・ブラドノックというPCのプレイヤーを探している人がいる」ことを知る。拙者自身がインターネットを利用したわけではなく、どこかの掲示板で見かけた人から話を聞いただけだから、これは掟破りではあるまい。
 それは拙者ですよと名乗り出たいところだが、どうにもならない。その人物がエマのことを知るのは早くても会誌の投稿欄であろう(掲載されればだが)。あるいは運良くこの日誌を目にしていれば、とりあえずプレイヤーが拙者であることはわかるわけだが。さてさて、どうなるか楽しみだ。
 とかいいつつ、この手の情報の伝達具合そのものを楽しむという行為は果たしてプレイヤーとして普通のことなのかと、いささか疑問でもある。
 全ての情報を持って全体像を俯瞰しているマスターの場合、逆にゲーム進行中の楽しみの大半がこの辺にあるといってよい。つまり、貴重な情報(ないしはアイテム)を入れたビンを、ポンと海に投げ込んで、それがどこの誰に渡ったか(あるいはどこまで流れたか)を、のんびりと眺めていられる楽しみとでもいえばいいか。
 案外と、プレイヤーにはこうした余裕はない気がするのだが。変にマスター癖のついたプレイヤーだというだけの偏屈な見方なのかも知れないが。
 何にせよ、ゲーム中は連絡がつきさえすればガンガン手紙を書きたいとは思っている。ただし、思っているだけ。どうやら仕事が忙しくなりそうな気配なので、この辺は下手に誓ったりはできないのだ。
 でも、できるかぎりプライベにも行ったりしよう(※1)。カードを交換しなくては。

 さらに面白い噂を聞いた。どうやら早島マスター(※2)がプレイヤーとして参加しているらしいのだ。ガリレイザーでもプレイヤーで暴れ回ってくれた彼のことだ、今回も何か策があっての参加であろう。楽しみだ。
 それに、考えてみれば唯一、拙者が連絡の取れるプレイヤー仲間ではないか。これは是非とも連絡をとって共同戦線を張らねば! と思っていたのに、この間久しぶりに彼がゲムルを訪れた際には、そんなことをコロッと忘れていた。二人して長時間プレステの「天誅」をやりまくっていたというのに! 仕方ない、手紙でも書くか……。

 最近、暇だったのでプレステのゲームをよくやるのだが、その中に「進め! 海賊!」とかいうのがあった。ゲムルにおいてあったのを何となくやり始めて、次第にハマってしまい、最後までやってしまった。帆船の戦いがリアルなようなインチキなような大味なゲームなのだが(※3)、まあ海賊の気分は味わえるし、サクサク進んで気持が良い。なかなか良いゲームなのだが、最後の敵が異様に強くて参った。ここまで苦戦しなかった分、腕が鍛えられていないのかどうにも勝てない。ラストが見たいのだが、結局そこまででギブアップして放ってある。
 もとから海賊ものには興味があったし(※4)、どのみちやっていたゲームかも知れないが、やはり「海賊王女」に参加しているからやってみる気になったとも言える。要は、自分がどれだけ楽しむ気があるかなのだろう。きっと。スポーツジムの会員になったものの、一、二度しか行かないで会費だけ毎月払ってる……なんて状況にはなりたくないのだ。
 とは言うものの、今月はつくづくやることがない。
 参った参った。

※1 いちいち名乗ったりせず、ひっそりと会場にいることになると思う。そういうロールプレイは好きだし。
※2 遊演体でマスターをしていた人。あまり詳しく覚えていないが、拙者と同じく「鋼鉄の虹」までだったか。別に「海賊」のマスターではないので、今後は早島氏と表記する。
※3 なにしろ、海岸に突っ込んでいくとボヨヨ~ンと跳ね返るのだ。座礁もしないし。でもまあ、あんまり厳密でも逆につまらないかも。
※4 随分前の仕事だけど、ソフトバンクの「RPG幻想辞典 戦場の乙女たち」の女海賊の原稿は拙者が書いた。せっかくこんなゲームやってることだし、読んでない人は読んでみて。

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