のらみみのこと

 最近少しずつ、noteの「閲覧履歴に基づくおすすめ」を見直してきているのだけど、今までで一番嬉しいおすすめに巡り会った。
 なんか素敵なマンガだな……と思って読んでいたら、なんと大好きなマンガ『のらみみ』の作者さんの記事をおすすめされていたのだ(もちろん作者さんをフォローしました!)。

 あまりに嬉しかったので、『のらみみ』の最終巻が出たときにmixiで書いたレビューを再掲したくなってしまった。
 というわけで、以下はそのレビューです。

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『のらみみ』8

 藤子不二雄F好きは絶対に読むべき漫画の最終巻。

 F好きは……と書いたし、事実オバQやドラえもんをイメージしてしまう世界観で、雰囲気も「すこし不思議」感満載なのだけれども……。
 この漫画の「居候キャラ」って、どっちかというとジョジョのスタンドだとも思っている。
 ストーリーも、キャラ同士の能力絡みのものが多いし、キャラと居候先の子供との関係も、そんな気がしてしまう。
 私は「能力バトルもの」と呼ばれているジャンルを見ると、どうしても「スタンドの亜流」にしか思えないという困った性分の持ち主なのだが、この作品は違う。明らかに別の高みに達している。
 だからこそ、藤子不二雄Fもジョジョも大好きな私は、とてつもない幸せを感じてこの漫画を楽しめるのだ。

 全巻通じてのことなのだけれど、考えさせる深いシーンほど同時に、ほんわかしていたり、そっけなかったり、ギャグでさらりと流したりされているのもすごくて、あとでじわじわと効いてくる。
 8巻では、これまでの巻でも提示されていた疑問、「居候キャラとは一体何なのか?」という問いかけに対し、最後のほうの数話で幾つかの答えが導き出されていたが、これがもう、なんか哲学的でさえあるのだ。
 なにかにつけ読み返したくなるんだろうな。これからも。

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