昔、PBMに参加して書いたプレイ日記5

※「この日記がなんなのか?」については、1の冒頭を参照して下さい
 賑やかしのスキや、投げ銭は大歓迎です!

----------(以下、1999年当時のプレイ日記)-------

<8月:とりあえず順調。さて、今月はどうする?>
 今月のリアクションを待つ間のハラハラドキドキ度は、先月ほどではなかった。というのも、大船団の「うたうあほうどり」に同行できたからだ。ガレオンやフリゲートばかりの船団にスループを混ぜてもらうのはどうも気が引けたが、更にもう一人、手賀沼青子船長の「てこな丸」も誘ってしまった。
 この合間にプライベにも行こうかと思っていたが、なんだかんだで行けなかった。残念である。
 ミリィさんが入手した沢山のリアクションを送ってくれた。全部に目を通す。個人的に今月一番面白かったのは井草マスターの大怪魚を追うリアクション。バカすぎ。死ぬほど笑えるコミカルな展開の中に、“地獄のたわむれ屋(※1)”の異名を持つ彼独特の邪悪さがそこはかとなく漂っている。秀作である。貿易に飽きたら、あそこに行ってみようかなあと思ったほど。

 このところエルスに行くと(主に新城さんとのAISの連続小説の打ち合わせか、脚本講座の受講のため。麻雀をやるのは「単なるついで」)、海賊のスタッフに「伊豆さん、癒着はだめですよ」とか、からかわれる。茶化しかたの雰囲気から察する(※2)に、どこからかそのような突っ込みがあったような感じである。いや、確認はしてない。何しろインターネットも関連のHPは見てないし……。うーむ、気持はわからんでもないが、もしそうなら迷惑な話だ。
 逆にその辺を意識して、拙者に対して通常より厳しいジャッジがされるようになったら、それこそ公正さが失われるのではあるまいか。んまあ、そのくらいハンデがあったってこっちは気にしないけど、名誉を傷つけられれば腹は立つ(←せっかくだから期間中は名誉にはこだわろうと思っている)。
 プレイヤーとしてプレイするのを楽しんでいる拙者が、スタッフと癒着して何のメリットがあるのだ。わからんのう。「線引き」をきっちりするからこそゲームが面白くなると思うのだが(というより、メイルゲームには色々な楽しみ方があることを実践すべく、「線を引くこと」自体も楽しんでいるつもり)。
 それともインチキしてでも大活躍すれば拙者の「ゲーム魂」が満たされるとでも? だったら、こんな苦労して参加するわけない。それではデメリットしかないではないか。ならいっそ、マスターやるってえの。
 そしてなにより、拙者が気まぐれな思いつきでプレイヤー参加したせいで、一生懸命ゲームを運営しているエルスのスタッフがいわれのない中傷を浴びているとしたらたまったものではない。
 ……って、勝手に憶測して勝手に怒ってるよ……馬鹿だね、どうも。

 8月2日、遅刻もなくリアクションを入手。
 まず封筒の厚みを確認し、封を開けたら船カードや金塊カードがあることを確認して一安心。続いて来月の貿易カード価格表に目を通す。で、キャラクターシートの名誉力をチェック。それからおもむろにリアクション……という順番。気が付いたらそうしていた。貿易アクションならではの順序かも知れない。
 「マスターより」で呼びかけられるのは、生まれて初めての経験だった。すっげー嬉しい。んでも、内容がシステムに関連してることで、マスターの個人的意見でここまで認めちゃっていいのかと老婆心ながら心配する。まあ拙者が心配することでもないか。
 今月は結局、ベーテホルムからマルワリードへ、麻薬と珊瑚と毛皮(2枚)と鉄鉱石を運んだ。初めてPCの同行者がいて、リアクションもなかなか楽しい展開であった(ミリィさん、今後ともよろしく!)。
 運んだカードの大半は、友人のブルマン氏から預かった貿易カードである。原価を返してくれればいいとの話だったので、差額の利益がぎりぎり4桁に到達する。1キャラの船持ちとしてはまあまあか。今回は大船団のお世話になったし、乗組員もいてくれたしで、偉そうなことは言えないが。ともかく貿易成功は、めでたい。「うたうあほうどり」に感謝感謝である。
 今回は貿易そのものでも名誉力が100上がった。しっかし、リアクションの内容を見る限りでは先月の方がヒヤヒヤものだったのになあ(先月は海の100だけ)。今月と先月の違いは何なのだろう? よくわからん。
 それはともかく、もう一息で大きな船にも手が届く。頑張らねば。頑張った後の目的は、「いずれかのシナリオに参入する」もしくは「スポンサー(できれば女王陛下)を見つけて未踏査海域に探索に出る」といったところか。
 今のところ誰も示唆していない事柄だと思うのだが、この場合どうなるのか……船カードを複数入手しているプレイヤーが一隻目のカードで未踏査海域に出て船を失ったとする。でも、手元にある次の船カードを使って更に先へと探索を続ける……これは可能なのか? 現行のルールでは不可能ではないのだが? って、ここで言っちゃうと拙者が実行する前に修正されちゃいそうなんだが……。でもまあ、船カードを余分に保持することにそのくらいのメリットはあってもいいと思うけど。どうなのだろう。
 そうそう、もちろんGANGWAYも読んだ(※3)。我がラ・キーユ劣勢のニュースにも驚いたが、一番驚いたのはエスターラ本国強襲の報である。誰がやったかというと……ううむ、誰なのかもろわかりのPC名、やってることもいつもとそんなに変わってないのでは? でもすごいのは、同じ事やっていつも成功しちゃうってとこなんだよね。メイルゲームというのはある意味どれも同じ構造を持っているし、タイミングを心得れば、この手のことは比較的簡単にできる、ということなのかもしれない。しかも、それを百戦錬磨のマセウス氏がやった日にゃあ、そりゃあんた……ねえ。彼にしてみれば鍼灸師がツボを見つけて突つくようなものだ。

 まあそれも(今のところは)人ごと。来月も拙者は相変わらずの貿易だ。再び、たった一隻での航海に挑戦しようかと思っている。ちょっと楽しい作戦を考えたのでね。もっとも、そのためには優秀な船乗りがもう一人必要。現在(8月4日深夜)、交渉中なのだがOKしてくれるかどうかはまだわからない。かなりリスキーな作戦でもあるので。
 航路は今のところ●●●●から■■■■へ行こうかと思っている。交渉次第で変わるけどね。作戦が実行できなければ、仕方ないから今まで通りの方法でやるしかあるまい。
 ふう。高崎マスターじゃないけど、もう2回分は楽しんだ気分。当たり前だって? いや、2回分って「メイルゲーム2本分」って意味だぞ。なにしろ拙者は、キャラエントリーまでで元を取った気分になってるんだから。

※1:日本バカカード協会の会員である彼の雅号が「地獄のたわむれ屋」。彼自身の希望による雅号であり、まさに彼にピッタリであると思い、会長の拙者も即座にOKした。
※2:これまでの経験からして、スタッフ内での流行語というのは大半がプレイヤー所出によるものだから。これ自体が癒着だと言われると返す言葉がないが、「マスターであるところの彼ら」とは話さないように注意している。
※3:投稿してない月って、慌てて読もうとしないのは何故だろう。

<8月6日:プライベに行くことに……>
 手賀沼青子さんのプレイヤーから返事が届く。彼も拙者とほぼ同時に手紙を出してくれていて、行き違いになってしまったのだが、そこには拙者と同じにコッグを使った、これまた別の作戦が書かれていて面白かった。
 で、拙者が出した手紙の返事をすぐに返してくれたというわけだ。続報を読む。どうやら拙者の案に賛成してくれたようなので嬉しかった。しかも、彼のアレンジ案の方が数倍良い作戦である。やはり、知恵というのは何人かで出し合ってみるものだね。うん。「優秀な船乗りは、みんな船を持っているので乗組員が集まりにくい、だったら……」というのが拙者の考えた作戦の基盤である。その成功率が数倍に跳ね上がるアレンジ。むろん、即OKである。
 ありがたいことに電話番号を書いてくれていたので、早速電話する。前回は互いにFAXでやりとりしていた(※1)ので、直接話すのは初めてである。ミリィさんは拙者が伊豆平成であることをご存じでのお付き合いなのに対し、青子さんは拙者の本名しか知らない人なので、これはこれで面白い。
 しばらくバカ話をした後、カード等の受け渡しにプライベを利用することを思いつき、提案してみる。都合がよいとのことで、近郊で行われる会費300円のプライベで会うことになった。なんかもう、ここまでの一連の展開が「ネットゲームのよくわかる本」みたいで面白くてしょうがない。
 ついでに、ブルマン氏に電話して、女王陛下に未踏査海域への探索行に志願して欲しいと告げておいた。これもOKしてもらえたので、来月辺りはうまくすると外海に出ることになるかも……?
 ああ、面白い。プライベが楽しみだ。

※1:連絡が来たことが一目瞭然なので、これはこれで便利。拙者のようにメールチェックをあまりまめにやらない人間は、この方が情報が早く伝わるような気がする。

<8月7日:プライベにいく>
 金曜日(6日)にゲムルについたら、●●●さん(※1)から手紙が来ていた。暑中見舞いの返事なのだが「交流もしましょう」なんてことも書いてある。そうか、彼も海賊王女に参加していたのだ。こりゃ面白い。拙者が知っているだけでも、三人もマスターが参加してるのだな。みんなでつるんで何かやりたいものだ。
 その後、今夜はアニメシナリオ講座があるのでエルスに行く。これまた元遊演体マスター、みゃあ氏が先生である。毎週、原稿用紙十枚のシナリオをあげてくる課題があるで結構、しんどい。受講者は十人くらいいたはずだが、その晩は拙者と井草マスターとゲレゲレさんと安芸千秋だけであった。講義が終わる頃になって新城さんが現れる。当然、麻雀になった(※2)。
 さて、プライベである。恥ずかしながら、コンディションは最悪であった。
 三日ほど前にテニスで捻挫するし(※3)、徹夜明け。午前十時にゲムルに帰り着いた段階でかなりしんどくて悩むが、約束は約束、守らねばならぬ。こういうときは「強制力があってありがたい」と思う。とはいえ、最低限の健康を考えて、二時間だけ睡眠をとることにする(※4)。
 十二時起床。足を引きずって会場へ向かう。渋谷は乗り換えが遠くて困る。
 少々遅れてしまったので来てないかと心配だったが、眠いし足痛いし、さがす気力が無かったのでメッセージを紙に書いて足の上に置いて、うとうとしていた。それでも無事に青子船長と会うことができたから良かった良かった。カードを預かり、あらかた書いてある船アクション用紙に名前を書き入れてもらう。
 原田(中略)一郎氏も現れた。彼も乗り込んでくれるとのこと、感謝である。青子さんが報酬の話をすると、「船に乗ってるときは金の使い道もないし、くれるなら降りるときに」とのこと……なんかカッコイイ。
 青子さんとのバカ話で、今後のおおまかな方針が決まる。これがすっげーバカ。拙者好みである。んまあ、今月の航海が成功しないことには元も子もないんだが。
 冴馬鹿くんと貿易のことを話してから、ふらふらと足を引きずり帰る。たどりつくと、死んだように眠った。
 起きたらブルマン氏が帰ってきていた。ここでも貿易の品目について作戦会議。
 ふーむ、確かに高い物は買えない可能性もあるなあ。しかし、今月の段階ですでに買えない品物ならば全体的に「高騰」になっていてもいいのに。原価で買えると表記しているのは変ではないのか? 仮に現地では無価値の物品でも、品薄になれば、「高騰」とは言わずとも、それなりに値上がりするだろう。原価で我々を引き寄せておいて「ありませ~ん」は、あんまりだ。と、拙者は思うのだが、用心に越したことはない。商人のブルマン氏も買い付けのために船に乗ってもらうことになった。
 エスターラの異端審問官の横山さんに、拉致されたラ・キーユの提督に関する悪知恵を授ける。実行されるかどうかは知らないが、成功すると面白そうなのだが。

※1:かなり古いお付き合いの人。多分、名前は出したがらないと思うので伏せました。もしこれを見て、オープンにして大丈夫なら連絡くださいね。●●●さん!
※2:8月20日朝の段階で、ダントツのトップである。仮に今夜負けても、二位からの直撃を食らわないかぎりゆるぎない。そして、二位の孝岡マスターには、今夜打つ余裕はあるまい。リアクションが終わっていなければ、プレイヤーとしては打たせない覚悟である。
※3:なんだか知らないが、コミケが近くなると足を怪我することが多い。困る。試合なんかしなきゃよかった……。
※4:特技というほどでもないが、寝て起きてはわりと自在。目覚ましさえあればね。

<8月12日:アクションを出す>
 ミリィさんとミディさんも乗り込んでくれることになり、船アクションが完成したのでアクションを郵送した。
 翌日からはコミケだったが、足が痛いので全パスと決めている。これ以上の情報交換はできまい。あとはひたすら待つのみである。ううむ。2週間は長いなあ。

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