逆走して仮免検定強制終了


 「失格になる危険行為というものには、例えば右側通行とかがありますが、まぁそんな人いませんね」

 仮免検定の1時間前、ガイダンスでそう言われた。

 1時間後、車に乗り込み検定に臨んだ私は、慣らし走行一周の後、検定開始の周回を始めた。交差点右折のために車線変更しなければと思い、ミラー確認、合図、目視を完璧に行った。これで車線変更だ!と意気込んでハンドルを切った私を乗せた車は、中央線を容赦なく割った。

 左車線から右車線へ変更したつもりが、右車線から反対車線へ変更してしまったのだ。しかし私はそのことに気づかずアクセルを踏んだため、「はい、終わりでーす」と同乗した検定員から告知された(言われた3秒後までは何が終わったのかわからなかった)。


 前日の教習で、車線変更するときは、ますミラーを確認してから合図を出して、その後目視してから変更してね。この交差点を曲がるときの合図のタイミングはここだよ。と丁寧に教えてもらったため、そのことを何度も何度もイメトレしたのがいけなかった。車線変更するんだ!!と思い込み過ぎて、文字通り車線変更してしまった女は本当に公道を走っては行けない気がします。


 脱輪で仮免落ちるならまだしも、右側通行て……。そんな激ヤバなことをするような脳を抱えてこれから生きていく自信がありません笑。

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