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100の読書記録

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自分で読んだ本についての備忘録です。本選びの参考にどうぞ。既に読んだものを含めて百冊分になる予定。
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#おすすめ本

何万回読んでも、いい本

枕頭の書、ということばがある。読んで字のごとく枕元に置くほどに何度も読み返すほど気に入っている本ということである。さて自分にとっての枕頭の書とは何ふだろうか。 以前の記事で自分の読書遍歴を公開したことがある。教養をひけらかすように思われても仕方ないが、後悔はない。自己犠牲だと腹をくくった。 掲載している本に関してはそれぞれ記事を書く予定である。それは自身の整理のためもあるし、それを機に原書を手に取ってくれる人が増えてくれれば、との思いがあるからだ。 しかしなかなか記事が

サモア島の生き方に学ぶ:「パパラギ」

「パパラギ」とは何かこれは書店のフェアで偶然見つけた一冊だった。これはサモア島の酋長ツイアビの演説集という形で現代文化の見直しを図った作品である。変わったタイトルだが、「パパラギ」とは主に白人を指す現地の言葉である。 ちなみに、語り手である酋長はヨーロッパで暮らした経験があるといっているが、実際はこのような人物は存在しなかったというのが定説らしい。ただし著者のエーリッヒ・ジョイルマンがサモアに一年滞在していたのは事実である おそらく自分のヨーロッパでの生活を話したときの島