三島由紀夫『小説家の休暇』
4月から新しい手帳を買ったのだが、毎日書き続ける習慣がどうも身につかず結局2日ごとにまとめて書くような使い方をしている。生活の中で書き留めておくべきことも思いついたこともあったはずなのに紙とペンを手にすると何となく手が進まなくなってしまう。頭の中で無事だったアイデアも外に出せば消え去ってしまうこともよくある。
そう考えてみると小説家や思想家が遺した日記やメモがいかに偉大なものかよく分かる。出版を念頭に置いていなかった文章もあれば、ある程度読まれることも想定していたものもある