さよなら青い鳥、こんにちは青い空
Twitterが大好きだった。
Twitterは割と初期(15年くらい前?)からやってきた。途中アカウントを変えたので現在のアカウントでは12年くらいだけど、それでも長い時間青い鳥といっしょにすごしてきた。
東日本大震災で被災したときは情報収集ツールとして大変役立ったし、見知らぬ人からの励ましが嬉しかった。
コストコやカルディ、100均のおすすめ商品をプッシュしてくれる方。
海外サッカーの情報を現地からレポートしてくれる方。
歌舞伎初心者の私におすすめ演目を教えてくれる方。
映画の感想を熱量たっぷりで伝えてくれる方。
「これで元気になってください」と、しょうもない失敗談を集めて人々に笑いと安らぎを与えてくれた方。
「ここに行ったらこれを買え!ここに行け!」など旅行のおすすめや注意喚起を伝えてくれる方。
大きな災害があったときにたくさんのアイデアを出し身を守る方法を教えてくれたり励ましてくれる方。
夜眠れないときTwitterを開くと、私と同じように眠れない人たちがつぶやいていて「いま起きているのは自分だけじゃないんだな」と安心したことが幾度となくあった。
私は主に二次創作(ドラクエ、FFはじめゲームなど)イラストや、ゲーム音楽関連の情報発信アカウントとしてTwitterを運用していて、絵にたくさんの「いいね」やコメント、生まれて初めて同人イベント(ピクスク)に参加したこともよい経験だった。
Twitterを通じて仲良くなった人とゲーム音楽コンサートではじめて会うとき「きょうは○○色のコートを着ています」とドキドキしながらDMを送ったこと。どんな出会いもトキメキあふれるものだった。
そんな大好きだったTwitterが嫌いになり始めたのはいつくらいかな。コロナ禍になり、人々のモラルや常識が露呈されるようになってからかな。
ひとつの大きなきっかけは、コロナ禍で中止や自粛が続いたあとに開催されたコンサートでのこと。現在、自アカウントを非公開にしているためツイートを貼り付けられないが、当時の投稿を引用する。
主催者が努力し、ファンが待ち望みやっと開催されたコンサート。主催者から「ロビー・ホワイエでの会話はやめて」と主催者から言っているにもかかわらず大勢で輪になって集まるフォロワーの集団。それを嬉々としてTwitterに投稿をする人。上記のツイートを出したら空リプで文句を言う人。「この人たちとはちょっとわかりあえないな」と感じた瞬間で、それから次第に距離を置くことにした。
※ちなみにコンサートやイベントなどで「主催者の指示に従わない人」とはわかりあえない・関わりたくないというスタンスは現在でも変わっていない。
投稿の内容に関しては、たとえば怪我の患部をいきなりアップしたり、食べ物を粗末に扱っている写真をアップしたり、気持ち悪い言葉遣いや絵文字を使っていたり(これはもう完全に個人の好き嫌いであるが)…それ以降、今までさほど気にならなかった投稿内容や写真、行動内容を不快に感じることが多くなった。
フォロワー同士が言い争い、裏アカを作って表では言えない愚痴を吐く。どんどん裏アカばかりが増えていきタイムラインが息苦しい場になっていく。その繰り返し。
私は極力不平不満や愚痴を書かないことを心がけていたので穏便に過ごしてきたつもりだが、いきなり知らない人から無礼なDMが送られてきたり空リプや裏アカで悪口を書かれるということが次第に増え、タイムラインのほとんどを見ることがなくなった。現在は株や経済、地域や時事ニュースについて発信しているアカウントをリストに入れて見ているのみ。申し訳ないが現時点でフォローしている方のツイートは一切見ていない。
現在進行形でイーロン・マスクがユーザーの希望とかけ離れた改悪システムを繰り返し、タイムラインには金目当てで炎上発言をする輩やミソジニーやヘイトの投稿で注目をする奴や、人のツイートをコピペするインプレゾンビが湧いている。私の好きだったTwitterは排水溝のヘドロ以下に汚くなっていた。というか、そもそも「X」って何だ?クソほどダサい。
Twitterの創業者 ジャック・ドーシー氏らが立ち上げた新たなSNS「Bluesky」。
2023年の8月に私は友人からコードをいただきBlueskyに登録をした。
フォロワーも知り合いもいない、まっさらな空。みんなが青い空の写真やおいしそうなご飯やスイーツの写真をアップしている。
そこは、大好きだったTwitterの14年前の姿。ネタがなさすぎて「お風呂はいるよ」「寝まーす」と生活のどうでもいいことをつぶやいていた頃と同じ。平和な世界が広がっていて、Twitterの汚い世界を毎日のように見ていた私は逆に戸惑ってしまった。
「いいね」や「RT」に固執しすぎていたTwitterと違い、常に壁打ち状態。自由があった。使い方やおすすめのフィードを教えてくれる親切な方もたくさん。
うんざりするような広告が一切出ず、見たくもないような知らない人の投稿が出ず、タイムラインが好きな人の投稿で溢れる喜び。同時に、Twitterもこれが本来の姿だったのに…と感じる寂しさ。
Twitterの悪口を延々と書いてきたが、それでもアカウントを消せないのは「私の好きだったTwitterがいつか戻ってくるかも」「青い空と青い鳥が私にとって心地の良い空間になるかも」と未練タラタラだから。我ながらとても情けないと思っている。
「Bluesky」現在ではフォロワーも増え、ありがたいことに作成したフィードも人気でいろいろな方が投稿した文章や写真を見ながらほっこりしている。
傷つくためにやっていたTwitterとは別世界が広がっていたことにびっくりだ。
今まで「Bluesky」にログインするには紹介コードをもらい登録しなければならなかったが、2024年2月7日から招待制を廃止し現在は誰でもアカウントを作成できるようになったため、作成した方も多いかと思う。
Blueskyで知り合った方とダイレクトメールができるといいなと思ったが、犯罪の温床となったTwitterの二の舞いになるのは困るし…と、今ではDM機能は不必要だと考え直した。BlueskyはBluesky。Twitterではない。
そんな私のBlueskyアカウントはこちら。
noteと同じ「オオシマイズミ」名義で運用しています。
https://bsky.app/profile/izu726.bsky.social
私がつくっている「Suicaのペンギン」に関する投稿を集めたフィードです。https://bsky.app/profile/did:plc:34o6fz7ewkqs2szu3eatk377/feed/aaakazduv2mam
みなさんもどうぞ素敵な青空生活を送ってください。
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