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わたしたちの7分について
ねぇ、またここに導かれたのには、理由があるのかな。
まだそこにいるのかどうか、と聞かれた時に、何をいまさらと失笑さえしたのだけど、あの夕方のわたしたちの7分間については、8分前がつまりは16年前だったのかもしれないと錯覚するほどの「今まで通り」で、立ち尽くしてしまうほどの絶対的な君であると同時に、ある種、鏡のようなものだったのだと思う。
励ましでも寄り添いでも無関心でもない、もしかしたら温度もない、
そんなわたしたちの7分は、まるでマラソンの給水地点のようで、もう一回いってらっしゃい!と、あの瞬間から再び別々の方向へ駆け出したんだ。
君も、きっとまた、走っているといい。
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