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風早ハ兎文一茶両吟/門前やの巻

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此度の調市ハ都生れなる
 鳥の真似も老行の果       兎文

名ウ四句、所詮年寄りの気慰め、たいしたことはありませぬ。

     〇

鳥の真似も とりのまね(す)も、鳥の歌声を真似するのも、と謙遜のことば。

老行の果 おいゆきのはて、年寄りの行く末のこと。

     〇

このたびの てうしはみやこうまれなる

 とりのまねすも
       おひゆきのはて

褒められれば謙遜する、交遊の挨拶はこうしたものだったのですから、歌仙の運びも常套句で次句の花の座に移します。

     〇

川柳に

謙遜をし過ぎが嫌味と批判され       喜怒哀楽
謙遜をするほど鼻は高くなり           豊
へりくだり下手に出ればつけあがり  これって敬語?川柳さん

なんてことも、、、、

17.10.2023.Masafumi.

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