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卒業時に背負うモノ①

実は私たちは小学校も中学校も自分で卒業していない。

卒業式って、正式には卒業証書授与式という名称で、その卒業証書も担任の先生が校長先生に卒業させてもいいですか?とお伺いを立てて、校長先生が認めた者に授与されるというもの…らしい。

確かに4月から3月までそのクラスに在籍していれば、時期が来たら自動的に学年が上がり、そして6年生の3月になったら自動的に卒業となる。
自分で「もう小学校を卒業しますわ」って決めたわけじゃない。

ついでに言うと、小学校卒業時に書かされたり言わされたりする「将来の夢」。
私は何書いたかさっぱり覚えてないんだけど。
あれって実は職業選択でしかない。

ぶっちゃけ私たちが子どもの頃にあって
今はもう無い職業や
逆にその頃は思いもよらないような職業が今は存在しりするわけで。
特に変化の速いこれからの時代、そういう職業がモリモリ出てくるんだから尚更意味なくない?と思うのだが、未だにやってるよね。

そんな選べるわけがない職業を1つ選んで書かなきゃいけないわけだから、まあまあ無理して書く子だっている。文集に書くだけならまだしも、卒業式で宣言させられたりもする。(あ、でも文集の方が残るから余計に厄介なのか?)

小学校卒業の時の夢は何書いたか覚えてないけど
中学校の進路指導の面談の時のことは鮮明に覚えている。

当時私は数学が苦手なクセに理数系の高校を希望していた。その時好きだった人がそこに進学するからという理由で。
そんなこっ恥ずかしい理由、親にも先生にも言えないから、「お医者さんになりたい」という正当な理由を捏造した。

当然親も先生もその理由を信じ込み(そりゃそうだ)でも数学をもっと頑張らないと難しいよね〜的な話をされたり、
父に至っては、私が姉の病気を治したいから医者になると言っているという、それまで微塵も口にしたこともない理由をこれまた捏造して先生に伝えていた。捏造on捏造。

上塗りされた捏造理由は既に本人の意志など微塵も見られなかった。
それでも捏造され尽くした理由を胸に私は理数系の高校受験をした。
ま、結局お医者さんにはならなかったんだけれど。(なれなかったとも言う)
医者どころか医療関係の職にすら就いたことない。未だに。掠りもしない道を歩んでいる。
そもそも血が苦手だからまぁ無理だよねって話なんだけど。

結局当時は誰にも本当のことは言えなかった。


息子もまた捏造経験がある。
小学校の卒業式で、卒業証書を授与される前に、例によって壇上で夢を語る(というか宣言する)コーナーが設けられ、息子はそれまで聞いたことのない夢を語った。
びっくりした私は式の後息子に尋ねてみたら、
「担任の先生が喜ぶと思って」という理由を述べた。いつの間にそんな大人になったんだと驚いた。

多分誰しもこの卒業時の「夢」の捏造経験はあるだろう。捏造まではいかないまでも、親や先生に忖度したり、周りの子と比べたりして、真っ直ぐなモノを書けなかったり、そもそも自分の知り得る小さな小さな世界での職業を選択できないだろうし。

そうやって、卒業の時期に、私たちはあるモノを背負ってしまう。
それが「しすぎ」というモノなのだ。

長くなったので次回へ続きます。


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