アルタロセス2019
今日は、綺麗な造りのスペインのワイン、アルタロセス2019をご紹介します。
造り手は、セラーズ ジョアン・ダンゲラ。表のラベルにも書かれているダルモスという小さな村で、1820年からぶどう栽培とワイン造りをしている家族経営のワイナリーです。現在は7代目に当たるジョセプとジョアン兄弟がビオディナミ農法でぶどうを育てています。
父親の死後、農業を学んだジョセプと醸造を学んだジョアンはワイン造りを始め、良い評価を得ます。それは、2000年当時の流行りであった、タンニンが強く樽の香りのするしっかりとしたワインでした。
しかし、彼らはそのワインがこの地ダルモスを表現していないことに気づき、ぶどう栽培とワイン造りを大きく変えていきました。
いろんな植物や生き物と共存し、自然な環境を作り出すように土壌を育成。栽培されたぶどうは手づみで収穫され、土着酵母で発酵。清澄せず、濾過せず、瓶詰めされます。
品種はガルナッチャ100%。複数の畑のブレンドで、アルタロセスという名前は、そのうちの一つから取られました。
紫がかったチェリーレッド。熟したラズベリーやイチゴ、アメリカンチェリーやいちじくの香り。リコリスやミント、時間が経つとカラメルのニュアンスも。
程よい酸味ときめ細かいタンニン。凝縮感のある果実味がありますが、バランスが良く飲み心地のよいワインです。すき焼きや照り焼きのような少し甘めのお食事にも合わせることができます。冷やしめスタートでも美味しい赤ワインです。
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