ベンヘ・ティント2018
スペインのワインメーカーグループ、エンビナーテ。スペインの各地に畑を持っているエンビナーテですが、今日はカナリア諸島の畑のぶどうでできたワインをご紹介します。ベンヘ・ティント2018です。
カナリア諸島は北西アフリカ沖に位置するスペインの群島。エンビナーテの畑は、その中でも一番大きな火山島、テネリフェ島の標高1000mを越える場所にあります。ゴツゴツとした岩肌の見える畑では、300年の高樹齢の木と若い木が入り混ざって栽培されています。
エンビナーテの志しているのは、スペインの古くからのぶどう栽培文化を背景とした、その土地固有の味わいを感じさせるワインを造ること。
実際ここテネリフェ島の畑も2000年ごろは廃れつつあったのですが、今ではエンビナーテがこの村の95%のぶどう農家と契約しているそうです。
品種は、リスタン・プリエト。スペインではパイス、アルゼンチンではクリオージャ・チカ、アメリカではミッションと呼ばれる品種です。
少しピンクがかった明るく鮮やかなルビー色。立ち上がるバラや土の香りと、アセロラやざくろ、若いいちごなどの赤い果実の香り。時間が経ってくると、チョコレートや葉タバコ、黒胡椒なども表れます。しっかりとした酸味に、ほのかなタンニン。ミネラルが豊かで、鉄分や塩分を感じます。この時期、冷やしてスタートするのがおすすめです。
土地の敬意を失わず、エンビナーテ独自の表現で造られるエレガントで果実味豊かなワイン、ベンへ・ティント。ぜひお試しください。
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