リースリング VV 2018
今日は優れたリースリングを多く造り出しているドイツ、モーゼル地方のワイナリー、ファン・フォルクセンのワインをご紹介します。名前にあるVVはファン・フォルクセンの頭文字から取ったものです。
1990年頃には世界的に評価されていながら、20世紀末に経営破綻してしまったファン・フォルクセン。現オーナーのローマン・ニエヴォドニツァンスキーが購入してからは、醸造施設を新築し品質管理を徹底。購入当初13haだったブドウ畑は現在約85haにもなり、またファン・フォルクセンだけではなく、モーゼルのリースリング全体の名声復活に大きく貢献したそうです。
このワインのぶどうの畑は、モーゼル川沿いとザール川沿いの急斜面に位置しており、約4億年前のデヴォン紀のスレート粘板岩の土壌が含まれます。収量を抑えて栽培したぶどうの完熟を辛抱強く待ち、地域で最も遅い時期に収穫。徹底した選果を行い、野生酵母で発酵しています。
明るく輝くレモンイエロー。やや発泡しています。青りんごやグレープフルーツのフルーティーな香り。以前シーファーリースリングをご紹介したことがありましたが、こちらはそのオフドライ(中辛口)タイプ。ジューシーな酸味とほのかな甘みが口の中に柔らかく広がります。ミネラルも豊かで、芯のある綺麗な造りです。前菜のお料理はもちろん、少し甘い味付けのある日本料理からシンプルなお肉料理まで、様々なお料理と寄り添うワインです。
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