ヴィーニャ・ヴェルデ 2018

今日は、イタリアの爪先の先にあるシチリア島最西端のマルサラに在るマルコ・デ・バルトリの白ワインをご紹介します。ヴィーニャ・ヴェルデ 2018です。

マルサラという言葉からお分かりだと思いますが、この地方はイタリアの酒精強化ワインが造られる場所。
マルサラは、18世紀の大航海時代、あるイギリス人貿易商が偶然口にしたワインが、当時流行していたポートワインやマデラワインに似ていたため、持ち帰ったのが始まりだとか。長い航海中、腐らないようアルコールを加えて酒精強化したのだそうです。そうして、マルサラ＝酒精強化ワインとなったわけですが、その原型である伝統的なワインはマルサラと名乗れなくなってしまいました。

マルコ・デ・バルトリはその原型のワイン、ヴェッキオ・サンペーリを造るために設立されたワイナリーです。
ヴェッキオ・ サンペーリは、土着品種グリッロを使って造られます。アルコールを添加せず、そのぶどう自体の糖度で17〜18％のアルコール度数になります。糖度が上がりやすい品種ですが、ヴェッキオ・サンペーリには使えないぶどうがあります。そのぶどうを使って造られたのがこの白ワインです。

2010年に父であるマルコが亡くなり、今は兄妹3人でマルコの意志を継いでいます。彼らが大切にしているのは、「地域性と密接しているワインを、情熱を持って丁寧に造ること。単なる飲みものではなく、何か感動を生み出せるワインを造ること」なのだそう。

輝く明るい黄色。グレープフルーツ、青リンゴ、ハーブの爽やかな香りに、パイナップルやアプリコットのような甘い果物の香り。柑橘系の皮の苦味にアーモンド、砂糖漬けのジンジャーも少し。
綺麗な酸味とミネラル。さっぱりとした飲み口のドライな白ワインです。

ヴィーニャ・ヴェルデ 2018 - ワインショップいわばえ

【品名】ヴィーニャ・ヴェルデ 2018(Vigna Verde 2018)
【造り手】マルコ・デ・バルトリ（Marco De Bartoli）
【国】イタリア／シチリア
【品種】グリッロ
【タイプ】白／スティル
【商品番号】349

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