「Lovin' you」
初めて買った洋楽のCDは、ミニー・リパートンのベストでした。
長崎の遊INGがまだ難しい漢字のツタヤだったころ(長崎あるある、ただし年代を選ぶ)、階段を上った左の棚にいるミニーと目が合いました。
それからずっと、一番聴いているCDです。
※画像はAmazonより
CDの最初にライブでの彼女のMCが入っています。
大学のとき、「あなたのヒーローを描きなさい」という課題で描いたのはこの言葉から。
I'm one of those kinds of persons that much rather look at the glass half full, rather than half empty.
私、グラスに水が半分しか入ってないって思うより、半分入ってるって思うタイプの人間なの。
かの有名な「Lovin' you」がヒットした後、彼女は乳がんになり片方の乳房を除去する手術を受けるのですが、彼女はそのことを公開し女性に検査を受けるよう促す活動を続けます。
半分入っているグラスというのは、この手術後の自分とかけているわけです。すごい勇気ですよね。
※画像はヨイソラスタジオより
一旦は快方に向かうのですが、その後腕に転移し、ミニーは31歳という若さでこの世を去ります。
私が早くから乳がん検診を受けていたのは彼女の影響で、お医者さんに「こんな若くから受ける必要はないよ」と言われたほどでした。
ただ娘が産まれてから、まだ行けてないんですよね・・・授乳が終わってからもう1年になるので、これを書いたら予約を取ろう。
そうそう、「Lovin' you」ってずっと好きな人を思う歌だと思っていたんですが、ある日Youtubeで彼女が最後に「マーヤマーヤ」と歌っている動画を見つけました。
調べてみたところ、マーヤとはなんとミニー・リパートンの娘さんの名前らしいのです!もともとは子守唄だったとか。
ああ、これは私が若いときに思っていたものより、もっと大きな愛のうたなんだなぁと思いました。だからいろんな愛の形を包み込みながら、長く長く愛されているのでしょう。
彼女の声からは透き通った優しさと、ふわりとした幸福感が漂います。押し付けがましいポジティブさはなく、やわらかな光の中で今日という日が、隣にいる人が、自分にとって嬉しいニュースだといつも教えてくれるのです。
多分これからも私はこのCDを聴き続けるんだろうなと思います。
またいつか同じテーマで絵を描きたいな。
残念ながら、同じ動画は見つかりませんでしたが、最後に少しだけ歌っているものがありました。ぜひ。
後、マーヤさんのインタビューが素敵だったので、こちらもよかったら。
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