見出し画像

リバション

そのワインの強さを信じて辛抱強く待つことで味わうことのできる世界があります。ジュリアン・クルトワの造ったこのリバションは、まさにそういうワインだと言えるでしょう。

ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエールは、クロード・クルトワの息子、ジュリアン・クルトワが1998年、20歳の時に立ち上げたワイナリー。自然の調和を何より大切にする父の元で、幼い頃から栽培と醸造を見続けてきたジュリアン。飾り気のないラベルですが、中のワインは奥深く広がる世界を表現しています。

神へ捧げる酒という意味のリバション。実は、2005、2006、2007年のガメイをブレンドしてできています。2005年のぶどうが、翌年になっても発酵が終わらないので、2006年のものを加え、樽で醸造。あまりに揮発酸が高いために、2007年のワインを加えて熟成、2010年に瓶詰。さらに、味わいがまとまるのを待ち、日本に着いたのが2018年。それから2年の時を経て、やっと販売となりました。

画像1

グラスに注ぐと、透明感のある美しいルビー色が現れます。エッジの透明感から熟成していることが分かりますが、オレンジがかってはおらず、ガーネットもまじった複雑な色合いです。
スイカや梅、紹興酒のような香り。黒砂糖のニュアンス。スモーキーさも。余韻が長くまろやかな味わいですが、芯の強さがあり、生命力に溢れています。これからまだまだ変化を楽しめそうなワインです。
いつもワインを飲むときは、酸味がどうか、ミネラルがどうか、タンニンは?と確かめながら味わうのですが、リバションはその全てが柔らかく溶け合っていて、一つになっているように感じました。

造り手が、インポーターが、その存在を信じることで、私たちの手元にこのワインが届く奇跡を思います。宝物のようなワイン、ぜひゆっくりとお楽しみください。

【品名】リバション(Libation)
【造り手】ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエール(Le Clos de la Bruyère)
【国】フランス / ロワール / トゥーレーヌ / ソワン・オン・ソローニュ
【品種】ガメイ
【タイプ】赤/ スティル
【商品番号】327
お問い合わせ、ご相談はメールの他、instagramやfacebookでも承っております。お気軽にご連絡ください。
インスタグラム @iwabaewine
フェイスブック@iwabaewine
LINE@iwabaewine
メール info@iwabaewine.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?