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スクリレックス終わってないけどコーチェラ最終日雑感

私的にはいい感じでコーチェラ最終日終わった。もちろん、明日の朝まで限定で巻き戻して観られるので巻き戻し再生をするんだけれども、今日はラッパーが豊作だった。もう大満足です。

まずモハビのnonameからスタートして、先週とはまた違った音が聴けた。やはりエレクトロ・ジャズ+フリースタイル・ラップだから同じことはやらないんだな。

その後のParis Texasも、オルタナ風味のギター・サウンドとヒップホップに共通するアグレッシヴな部分をクロスオーバーさせてくるセンスが絶妙だった。

そして、サハラのJackson Wangですよ。香港出身で、元々はK-POPのアイドル・グループで韓国からデビューしていたらしい。K-POPには疎いので全然知らなかったが。

最初に出てきたダンサーの数がやたら多くてステージが豪華。バックバンドも含めてゴスいメイクと衣装なんだけども、普通にダンス・ミュージックで歌って踊ってるわけです。ゴスみを取り込んでてもそこにインダストリアルの要素は入れてこないところがいい。これでインダストリアル入れちゃうとビジュアル系入ってきちゃうもの。だけどそっちに行かずにポップ・アーティストとしての立ち位置から外れないのは大正解だし、マイケル・ジャクソンに通じる、エンターテイメント性が強いポップの中にトレンドをきっちり織り込んでいくスタイルなんだと思う。



ダンスのクオリティがものすごく高くて、シアトリカルな独特なスタイル。火薬バンバン使った派手な演出は引きの絵になるとよく映える。



ダンサーたちやバックバンドとのコミュニケーションがとてもよく取れているのでチームとしての連帯感や雰囲気も抜群に良く、英語もちゃんと喋れるからオーディエンスとのインタラクションもスムーズだ。世代的に香港返還前後生まれならカナダとか海外生まれか?と思ったら全然そうじゃなくて普通に香港で生まれた香港人。でも親がアスリートらしいので英語を喋る環境は身近だったのかもしれない。すごく自然に英語で話している。やはり非英語圏出身者は英語でオーディエンスとインタラクト出来るかどうかはステージを引っ張っていく上で重要だなとこの3日間の非英語圏出身者たちのライブを観ていて思う。

それにしてもJackson Wangは先週見逃したけど先週はゲストも居たようなので見ればよかったと後悔する。衣装やメイク、映像、照明を含めたステージのコンセプチュアルな演出がとても密度が高く、エンターテイメントとして質が高い。さらにステージに上がる前のチームの士気の高さから、終わった後のオーディエンスにしっかりと頭を下げるミュージシャンシップとマナー、客席に降りてオーディエンスと触れ合ってからはけていくファンを大事にする姿、わざわざステージに上がる前からはけるとこまでをしっかり映していたのは他のアーティストにもなかった映像演出だったけど、そうした微細な部分が見られてとても興味深かった。アーティストとしてのこのクオリティの高さはアジア全体を見渡しても中々いないのではないかと思う。先週の拾い物はnonameだったけど、今週は更に増えたので大満足で私のコーチェラ・ウィークエンド2は終了しました。


今日の1曲


今日のパンが食べられます。