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グラミー賞終わりましたね

基本的に毎年、お茶の間の視聴者目線で見て「終わった〜」みたいな感想で終わる語彙力なので今年の解説みたいなのは書けないんですが、今年の結果は下記を参照していただいて

今年見ていて気になったのは、ファースト・レディ、ジル・バイデン博士がプレゼンターとして出てきて紹介したのが2つの賞、ひとつはボニー・レイットが初受賞した年間最優秀楽曲賞、ちなみにノミネートされていた楽曲でシングル・クレジット(チームで制作せず、ひとりのソング・ライターが作詞作曲したもの)の楽曲はこの曲だけだったそう。

それともうひとつ、ソーシャル・チェンジ賞として、イランのシャーヴィン・ハジプールの受賞をアナウンスした。Instagramで公開されたこの曲は昨年イランで勃発した、ヒジャブの被り方が不適切だったという理由で処刑された女性をサポートする一連の社会運動においてアンセムのように広がり、デモの時に歌われるなど多くの人たちに支持された楽曲。シャーヴィン・ハジプールは道徳警察から逮捕されている。

様々な問題(硬直、腐敗)で散々批判されてきたレコーディング・アカデミーがイランの反政府デモに連帯する姿勢を見せたのは評価するべきポイントかと思う。

それと途中のアナウンスで「(Spotifyなどの)配信系で生計を立てられているアーティストは1000組に1組しかいません。アーティストのサポートを」という声明も重要だったと思う。グラミー賞にノミネートされるアーティストも受賞するアーティストも1000組の中の1組どころかその中でも頂点にいる人たちな訳で、それこそストリーミング・サービスでいちばん儲かってる界隈だ。でも音楽業界全体のことを考えればそうした声明は積極的に出していく必要がある。「変わっていこうとしてます」アピールを全方向から頑張っているようなので「わかりやすいアピールばっかしてんじゃねーよ」と怒ってる人も多いけど、評価するべき部分は評価していきたいと思った。

今日の1曲

オルタナティヴ・パフォーマンスはWet Legでしたね。


今日のパンが食べられます。