Fire HD 8の刷新で途方に暮れる
私の音楽再生端末は現在、Fire HD 8 PLUSだ。PLUSにしたのはワイヤレス充電だからじゃなく、RAMが3GBになるから動きがカクカクしないようにハイスペックな方を選んだ。最近新しくなった新機種じゃなく第10世代と呼ばれている古い方。
上は今日現在のセール価格なので「お、安い」と思われるかもしれない。最新機種の方はセールになってないので定価。
新機種が出たので買い換えようかなあと一瞬思った。壊れる前に買い替えしといた方がと考えるくらい、毎日使っている音楽再生端末だから。が、しかし。ちょっとググってみて愕然とし、購入を見送った。
Google Play Storeをインストールできない
まあAndroidじゃなくて独自のFire OSなんだから本来当たり前と言われたらそれまでなんですけど、今まではごにょごにょするとGoogle Play Storeがインストール出来たので、Amazonのアプリストアにはアプリの種類が少ない、使いたいものが使えないと言いつつもGoogle Play Storeにアクセス出来て、そっちからダウンロードすればよかったのでAmazonアプリストアにないAppleのMusicアプリも、BandcampもSONYのMusic Centerアプリ、Headphoneアプリ、Soundcloudアプリ、ONKYO HF Player、Marshall Voiceアプリ、Ne Playerアプリなど、私の音楽再生に必要なアプリは全部入れられたわけです。だけど新機種になってからは、Google Play Storeのインストールが不可能になったと書いてる人がワラワラといて、現時点ではどうしてもGoogle Play Storeは無理らしいので購入を見送りました。
Amazonにまつわるもの専用端末に
AmazonがFire HDシリーズなどのAmazonデバイスをスペックに対してかなりの低価格で提供している理由は当然、Amazonにまつわるもの専用端末として使ってもらうためというのは自明の理だ。そうじゃなきゃ他のメーカーと同価格帯で販売していて然るべきだろう。それはわかっているものの「入手困難になることもなく、他のAndroidと比較したら安くてハイスペックなデバイス」という魅力があり、一手間かければGoogle Play Storeも入れられる最強のAndroidという部分に惹かれて購入し、愛用してきた。音楽再生端末として使える1台が、iPodなき今どうしようと右往左往していたところで見つけた私の愛機なのだ。
AppleMusicだけじゃない
AppleMusicが入れられないのがいちばん大きいが、MarshallのスピーカーやSONYのイヤホン、スピーカーのコントロールに使えなくなるのは地味に不便だし、Bandcampをブラウザからアクセスしなきゃいけないのもしっくりこない。たまにしか使わないけどハイレゾ再生アプリのHF Playerだって気に入ってはいた。それらがぜーんぶ、いきなり使えなくなった上で音楽再生端末として活用していくかと考えると、多分Noだなと思う。全部使えるからこそ便利なのだし。
Google Playが使えないことで使い方が変わってしまう
もしGoogle Play Storeが使えなくなったFire HD 8を使うとしたら、どう使うだろうかとちょっと考えてみた。NetflixやNHK+を観るならFire HD 10 PLUSの方を使うだろう。Mac miniのディスプレイに使うには画面が小さすぎる。お風呂に入る時にジップロックに入れて漫画を読んだりSpotifyで音楽をかけたりは出来る。GoogleアプリはPlayとChromeは使えないものの、Photoとかは使えるようだからスクリーンショットを撮って保存する時には使うかもしれない。あとは。。。思いつかない。結果「安いけど使い勝手はよくないタブレット」に降格間違いなしだ。
企業が囲い込みをしようとするのはAmazonに限ったことではない。それこそ日本のメーカーは以前はよくやっていたことだから、消費者的には慣れっこだけれども、消費者の使い勝手を優先せずに置いてけぼりにする北風作戦は、経済が冷え込んでる今、返って逆効果なのではないかとは思う。オトナの事情はいろいろあるわけだが、とりあえずSONYでさえAmazonに協調していく姿勢を打ち出してるこのご時世、Amazonがどんどん内向きになっていくのではあんまり意味がない。誰かが突破口を見つけてくれるのを待ちつつ、手持ちのがもし壊れたらどうしようか。Fire HD 10はFire OS 7だからまだGoogle Play Storeがインストールできる。でも片手で持てる8が良かったのに。
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