4/30
月末。どうしても銀行に行かねばと重い腰を上げた。
A銀行は予想通り激混み。ATMに並ぶ人の列が外まで。皆ソーシャルディスタンスを保って並んでいる。皆がきちんとしていると、きちんとしていない人のことが気になるようになってしまう。例えばマスクをしていない人。マスクをしていても鼻が出ている人。カップルで行列に並ぶ。接近してくる人。マスクを耳にかけて電話をしている人(某政治家のように)。
B銀行は誰も並んでいない。人気がないのか?そんな印象なかったから少し面食らう。面食らうぐらい人がいないのだ。「あの、何かあったんですか?」と聞きたくなるほどに。聞かないけど。ともあれ人が並んでいないのは非常に助かる。急いで用事を済ませ、帰宅。
自転車に乗る。天気が良い。風が気持ちいい。今私は心の中に大きく重いものを背負っている。それが嘘のようだ。
子どもたちの声が聞こえる。騒ぐ子供たち。走っている。笑っている。
私は子どもの頃から根っからの室内派なので、外で遊べないことに関しては特にノーストレスだったろう。しかし思い出してみると、家そのものにいるのは嫌だった。
私は19歳で実家を出るまで、一人部屋を持ったことがない。
よく一人になりたくて、押入れにこもったりもした。お約束です。埃だらけの暗闇の中、小さな灯をつけて漫画を読む。雑誌を読む。その時間を大切にしていたことを思い出した。
ああ、だから今でも狭くて暗いところが好きなのか。コックピット願望はここから来ているのか。
夜、会議。ZOOMでの会議は自分の顔も画面に表示される。顔が疲れているなと思って、気になってしまった。変な髪型だなとか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?