CEOの想い出
毎年アメリカで開催されるこの大会。
規模が大きく、私がこのシーンを知った時にはCPTに組み込まれていたこともあって日本のプレイヤーも数多く参加していました。
他の大会にはない特徴的な大会で想い出深いエピソードがたくさん。
CEOというのは『Community Effort Orlando』の略だそうですが”Orlando”という名の通りフロリダ州のオーランドにある会場で開催。
会場はデイトナビーチに隣接する「デイトナビーチオーシャンセンター」等で開催されるこの大会。
会場の凄まじい歓声が配信からも伝わって来て、臨場感たっぷりの雰囲気を味わえるのもこの大会の大好きなところ。
そして最も特徴的なのは、TOP8の舞台がプロレスのリング上だということ。
そしてTOP８に残った選手は、入場時に選手自身がリクエストした曲とともに入場してくるというのも特徴の１つ。
様々なパフォーマンスをしながら入場してくる選手もいて、それだけでも見ていて楽しいんです。
プロレスにちなんで優勝者にはこんなチャンピオンベルトが贈られます。
🏖️2016
大会後に公開されたRecap Videoが本当に大好きで、今に至るまでもう何度も何度も繰り返し見ています。
カラーグレーディングを含めた映像も映像に合わせた音楽も、とても好み。
特に、この年TOP８の壇上に上がったハイタニさんが入場時に花道で観客とグータッチをするシーンは大のお気に入り。
当時所属していたYOUDEALでの配信『ハイタニ地球紀行』で大会を振り返りハイタニさんが言っていたこと
自分が流した曲は「3rdのまことのテーマ」
（ハイタニさんの異名クレイジーラスカルにちなんで、アニメラスカルのテーマがよかったのではという共演者のコメントに）あの曲の盛り上がりどころは「神様ありがとぉ～…」のところでイントロではないからダメ
一番会場が盛り上がったのはウメハラさんの入場
ももちさんは「忍たま乱太郎」のOP曲（勇気100%）を流してスベッてた
最後の感想が本当かどうかはさて置き、会場が盛り上がるポイントとして、
「海外勢に馴染みのある曲」「イントロから盛り上がる曲」というのがあるようです。
そういえばこの頃はまだ今ほどルールがしっかり定まっていなくって1P・2Pサイドを決める時じゃんけんで決める光景をよく目にしました。
この大会でもリング上でウメさんとマゴさんがじゃんけんをして、少し会場を沸かせていました。
それまでの大会では韓国のinfiltrationが無双していて誰がインフィルを倒すんだという雰囲気の中、ウィナーズで一度敗れた後、GrandFinalでリセットからのリベンジを果たし優勝したのはときどさん。
この頃はまだスポンサーがついていなくて私服で参戦していたのも今となっては懐かしくって不思議な感じがします。
この年のCEOでもう１つすごく印象深かったのは大会終了後の新キャラ発表
既に追加が告知されていたバイソンに加え、ジュリ、ユリアンも登場したことで会場から割れんばかりの歓声が。
Recapに映っていたLi Joeの歓喜の想いが伝わってくるリアクションもすごく好き。
目をキラキラさせながら映像に釘付けの表情がほんと少年みたい。
いくつになってもこうやってゲームを楽しめるのってほんといいな。
🏖️2017
この年TOP８に残った日本人はたった２人。（前回、日本人６人）
入場は割と２人とも控えめで日本人らしい感じだったのに対し、、、
リングに上がった５人のアメリカ勢のド派手な入場がめちゃくちゃ強烈で、会場のボルテージも最高潮に。
たくさんの人を引き連れて肩車で登場したCAPCOM CUP覇者のNuckleDu
今まで固い真面目な印象しかなかったXSK Samuraiが、めちゃくちゃ陽気なダンスを披露しながら花道を歩く姿に意外過ぎてびっくり。
こんな風に試合を見ているだけでは知ることが出来ない選手の意外な一面が見れることも。
この年の初旬に開催されたE-LEAGUE辺りから印象に残るようになったPunk
この大会でのファッションや行動を見て不思議ちゃんのイメージがしばらく自分の中に定着しました。
私の中でのストV格ゲー界でのエンタメ王、Smug
Nuckle同様、たくさんの人を引き連れ頭に王冠を被り入場。
歩みを進めた先にはKenny Omega達２人の屈強な男が跪いて待っていて…
その２人に抱えられたままリングへ向かい、こんなパフォーマンスで会場を沸かせてくれました。
いつもシーンで場を和ませ盛り上げてくれるSmugは、こういう場に持って来いの人。
Red Bull AthleteのSnake Eyezはレッドブルガールを引き連れての入場。
リングインでブルガールがサポートした時の瞬間の歓声がすごかった。
優勝はそのSnake Eyez。
見た目もすっごくかっこいいので入場からベルトを掲げる姿まで本当に様になっててとっても素敵でした。
この大会でもう１つすごく記憶に残っているのはMenaRD
たしか当時まだ日本ではそんなに名前が知られていなくって、この時のウメさんとの一戦で私はMenaの存在を知りました。
DAIGOD
— Keith Ace (@Keith_Ace_) June 17, 2017
L'OREAL SPONSORED #CEO2017 pic.twitter.com/G229XJVWoc
まだ16、7歳という若者であったことや屈伸アピールいたこともあって、
第一印象は『悪童』というイメージだったMena。
まさかこの年CCでときどさんを倒して優勝するなんて、この時は全く思ってもいませんでした。
🏖️2018
この年もたくさん日本勢が参加していて束の間の楽しい雰囲気漂うツイートをたくさん目にしました。
この年から本格的に個人配信を開始したハイタニさんも参戦。
なんとデイトナビーチから海水浴配信をしてくれて。（しかも1人で）
途中、砂浜のビーチチェアにカメラとして使っていたスマホを置いたまま泳ぎに行ったり、なんか色々大丈夫かなってヒヤヒヤしながらも当時はあまりこういう配信をする人がいなかったので、見ていてすごく楽しかった記憶。
別日にも夕暮れの海を延々と映しながら、
「豪鬼対ガイルとかどうでもいいから、ダイオウイカ対マッコウクジラが見たい。」
って、まったり雑談してくれてたのをずっとラジオ感覚で聞いていました。
この年の入場は、割とみんなちょっと大人しめな感じが多かったように思います。
中でもかなり大人しめの入場をしたこの２人がGrandFinalで激突。
もうこの時点で今シーズンのCPTで何度か優勝を果たしている藤村さんが、ルーザーズから終始圧倒的な内容で勝利し優勝。
CEO2018優勝しました！
— 藤村(Fujimura)|SNB (@fujimura333) July 2, 2018
シャオハイのうまさに震えましたがキャミィ戦は1番やってるので落ち着いて戦えました
飛行機の時間が近いので急いで支度します
リプライ返信できませんが見てます、応援ありがとうございました！
フラッシュで撮ったらロゴがすごく目立つことに…！
I won CEO2018!! pic.twitter.com/SOZwgYQ4Zy
お相手のXiaohaiに関しての想い出は、当時ちょっとした話題になった
『無限水』
何度も小さな水筒を口にして割とグビグビ飲んでる姿が映っていたけれど、一向になくならないその様子にコメントも実況解説も少しザワついていたのが記憶に残っています。
この大会の別のタイトル『ドラゴンボールファイターズ』『ギルティギア』で優勝し2冠を達成した、かずのこさん。
I won GGXrd Tournament in CEO2018!!
— かずのこ(Kazunoko) (@kazunoko0215) June 30, 2018
CEO2018のギルティ大会優勝しました！トラブルもあったけど平常心保てて良かった... pic.twitter.com/cyCSkrlfCS
ストＶ以外での活躍を耳にして、初めてかずのこさんをＴＶで見て知った時に言われていた「全ての格ゲーに愛された男」というのは本当だったんだってこの時思いました。
この時のDBFZで準優勝だったGO1さんと３位のフェンリッチさん。
５年後、同じチームでSFLに参戦することになるなんて今となってはなんか感慨深いものがあります。
CYCLOPS athlete gaming OSAKA
🏖️2019
この年は、この大会に参加してそのまま帰国せずドミニカの大会に参加するプレイヤーが多くいつも以上に水着を持参していた人が多かった記憶が。
最終日のTOP８は現地のホテルからハイタニさんが、ももちさん、ジョニィさん、大谷くん達シノビのメンバーと一緒に藤村さん応援ミラー配信をしてくれて、そこで一緒に見ていました。
この年TOP８に進出した日本勢は、７人。
1st.マッチのウメさんボンちゃんはいつも通り担々とした感じで入場。
2nd.マッチ、まちゃぼーさんがサングラス姿で現れてこういう一面あるんだなってちょっと驚きでした。
ふ～どさんは当時メインにしていたキャラバーディーを連想させるお菓子を食べるパフォーマンスの後、リングのコーナーポストに駆け上がりアピール
普通に入場してきそうって思ってたので、その予想を大きく裏切るこのパフォーマンスで会場を盛り上げてくれたことにかなり感動してうれしくなっちゃって、ふ～どさんのことがもっと好きになりました。
碁石持ってなかった事と
— FAV|りゅうせい(Ryusei) (@RYUSEI_CARL) July 1, 2019
佐為役の人連れてこなかったのは反省点でした😑 https://t.co/TRhiZmujxw
入場口で正座をしお辞儀したのを見て「日本人らしさを出したのかな」って思ったけど、その後なにかを指すポーズみたいなアクションしたりゅうせいくん。これは、『ヒカルの碁』という漫画ネタなんだそう。
りゅうせいくんがストＶの頃ずっと使用していたFIDの意味が
「塔矢アキラ」というこの漫画の登場人物由来であることを、この時初めて知りました。
現地勢で唯一TOP8に残ったDual Kevin
静かに入場して来たなって思ったその時。。。立ち止まって、
「ちょっと待ってね」みたいな仕草をして後ろを振り返り両手を広げると…
.@Dual_Kevin brings out the homies for support!#CEO2019 #CPT2019https://t.co/TqnNrZqpj3 pic.twitter.com/HUYavoju2j
— Capcom Fighters (@CapcomFighters) June 30, 2019
たくさんの人達が陽気に登場。
「MARVEL」シリーズをプレイヤーでもあるDual Kevinのお仲間達だそう。
その中には我らがネモさんの姿も混じっていて思わず笑っちゃったｗ
そして、誰にも負けないくらい会場を沸かせてくれたのはときどさん
音楽に合わせたジェスチャーで会場もノリノリで盛り上がり、
そのまま少し歩みを進め、持っていたペットボトルとアケコンを床に置き、ときど名物『マーダーダッシュ』を披露。
これを見たハイタニさんの感想。
「ときどさんぽいなあ、この周りを置いて行く感じ。いいねぇ、ときどさんのいいとこ出てるねぇ。」
実はこのときどさんの”周りを置いていく”感じが、私は結構好きなんです。
この時、流した曲は『TOUGH BOY』というアニメ「北斗の拳２」の主題歌の曲だそうで、めちゃくちゃかっこいいノリのいい曲。
ここでこの曲を聞いた後しばらく、毎日出かける時に聴く定番の曲に。
朝から「やるぞ！」って気分になる、ときどさんらしい元気な一曲で今でも定期的に聴く大好きな曲になりました。
ときどさんは当時よく海外で撮った写真を公開しながら振り返り配信をしてくれていて、その時に試合の感想として
「藤村にめっちゃ処られたんですけどー」ってげんなりした顔で言っていたのを覚えています。
ストＶでずっと上位をキープしていたときどさんは、この時期も大会で多くの結果を残していたけれど、藤村さんはその天敵のような存在でした。
その藤村さんは、本人が「この世で一番好きな物」として公言している『Queen』の曲をバックに入場。
ときどさんやふ～どさんまちゃぼーさんなど強敵を倒してGramdFinalで待つボンちゃんとの一戦。
リセットしたものの最後はボンちゃんがしのぎ切り優勝！
この大会に優勝したボンちゃんはこの後、EVOを含むプレミア大会でも優勝しプレミア４連覇を達成。
ボンちゃんが海外の大会でコールされる時によく聞く、
「Boooooonchaaaaaan！！！」
というコールが私は大好き。
これからもたくさん活躍して、たくさんこのコールが聞きけるといいな。
Bonchan Wins Street Fighter V and it was OD sick!!! #CEO2019 pic.twitter.com/gD2olSuzpm
— kylehunter (@kylehuntxr) July 5, 2019
よしゃーーー！アメリカのCPTプレミア優勝しました！！めちゃめちゃ嬉しい。優勝噛みしめます。。大会はまだまだ続くので更なる勝ちを築きます！応援ありがとうございました！！#ceo2019 pic.twitter.com/2IaKIBNIjD
— ボンちゃん/Bonchan (@katitagaribon) June 30, 2019
🏖️2020～2023
この年からコロナの影響でお馴染みのプレイヤーが参戦することはほぼなくなってしまいました。
ストＶで最後にこの舞台で日本人の活躍を見たのは2022年。
この時期、武者修行目的でアメリカに留学していたKUDOさんの３位入賞でした。
2023年はスト６が稼働したばかりということもあってか、参戦する日本人のトッププレイヤーはほぼいませんでした。
🏖️2024
今年はサウジアラビアで開催される高額賞金大会、eSports World Cupの予選ということでその切符を懸けてウメハラさん、ふ～どさん、そして既に切符を獲得しているもけくん、立川くんが参戦するそう。
たった２枠しかないけれど、それを獲ってほしいのはもちろん壇上のリングで戦う姿や、そこへ向かうパフォーマンスも見れることを期待して全力応援したいと思います！
▼Related Links
【Capcom Fighters】Youtube、X
【CEO Gaming】Youtube、X
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？