見出し画像

専門医に聞いた「新型コロナウイルス」に感染・発症した場合の治療法は?

・東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長 寺嶋毅(てらしまたけし)教授に聞いた「新型コロナウイルス」に感染・発症した場合の治療法は・・・(写真は国立感染症HPより)
                                 Q:治療方法は?                         A:新型コロナウイルスについては、残念ながら抗ウイルス剤は今のところない。基本は二次感染予防をしたうえで呼吸管理と投薬治療を行う。
体温が高いというのは体がウイルスと闘っていることなので、解熱剤は患者の状況に応じて使用する。あとは点滴による栄養と水分の補給。

Q:ほかに投薬する薬はあるのか?
A:タイでHIVの抗ウイルス剤を投薬したところ効果があったという話が出ているが、治療にあたっては過去に感染症に効果があった薬を色々と試すことがある。たまたまHIVの抗ウイルス剤が効いたから公表したのだろう。必ず効くとは今の段階では言えない。

Q:治療すれば治るのか?
A:体力があって特に持病がない人の場合は、感染、発症しても、ほとんどの場合、快方に向かうと考えてよい。死に至ることはない。
40代以上で重症の人が多いと言われているが、一方で20代~30代の若い人が感染、発症した場合、症状が軽い分、普通に動きまわるなど、活動範囲が広いために感染が拡大するリスクがある。そこは気を付けた方がよい。 

Q:治癒後は感染することはないのか?
A:感染症の常識から言えば、感染、発症後の2~3週間を乗り切って全快すれば、ウイルスに対する抗体、つまり免疫ができるので、再び、感染することはない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?