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誤解を解きたい。私はこどもとの時間を増やしたくてフリーランスになったわけじゃないということ。

退職の報告を始めた時ときから現在まで、
けっこうな確率でかけられる言葉があり、
それにとても違和感があるのです。

その言葉は
「お子さんとの時間がいっぱい確保できていいですね〜」
「家にお母さんがいたらお子さん喜ぶでしょ〜」


かなりの確率でそう言われるので、いちいち反論もせずに
「そうですね〜」なんてお返事してますし
声をかけてくれる方たちも別に深い意味もなく、
「仕事やめる(やめた)んです」に対して、特に他にコメントすることもないからいっているんだと思います。

なので、些細なことにいちいち反論するのは恥ずかしいのですが
でも、ちがうんです!! 全力で違うんです!!!!
働きたくて、働きたくて、その気持ちを爪のあとがつくくらい強くにぎりしめて、会社をやめたんです!!!!!!

子どもとの時間を確保するためにフリーランスになったわけじゃないよ!
むしろその逆。もっと自分の時間を増やしたくてフリーランスになったのよ!

実際、会社をやめてこどもとの時間は増えたか…? という質問に対して
答えは「いいえ!!!!!!」です。
むしろ減ってすらいるのではないかと思います。

週2のベビーシッターは会社員時代から継続し続けているし
都心で働き始めたことで(前職は都心にでるのに1時間くらいかかる山の向こう側だった笑)行きたいイベントや会いたい人も増えて、夕方のお迎え〜寝かしつけの稼働率は80%くらいから60%くらいに下がっている気がします。

会社員の頃、会社の仕事は「わたしの時間」ではなかったんです。
会社にいる時間の多くは「お金を稼ぐための時間」であって、自分の心がわくわくする時間はとても少なかった。それは前にも書いたけど、内容というより、15分刻みのスケジュールに追われすぎてたことが原因の多くを占めている気がします。todoの消化が優先されて、心のわくわくは後回し。だから、常にイライラしていた。睡眠時間がとれないことにも自分時間が取れないことにも本当にイライラしていた。そういえば先輩に、RPGでいう毒にかかってドクロマークついたまま冒険続けてる状態、みたいなこと言われたな。

今、わたしの平日10時〜18時は、すべてが「わたしの時間」。
もちろん同じ「働く」なんだけど意味合いが変わると気持ちが大きく変わります。
月曜日がくるのがとても楽しみです。
自分でやりたいことを思いっきりやる時間。そりゃ嫌な業務とかむかつくことや悲しいことやうまくいかないことも会社員時代と同様にあるけれど、それも含めてわたしの時間として引き受けている。

ご飯を食べる時間も、取材を入れる時間も、資料を読む時間も、わたしはわたしに許可さえ取れば自由にコントロールできます。
極端な例だと、美容院で髪を染めながら(すぐ白髪が出てきて辛い)資料を読むことだってできるし、時間をどう使うかを決めるのはわたしの中のわたしだけ。
もちろん先方都合のものもあるけれど、15分単位の時間のやりくりないので、それも含めてコントロールできる幅は広い。

フリーランスになって、子どもの時間は増えていません。
その代わり、自分の時間がめちゃくちゃ増えてます。

仕事量も収入も減ってるれけど
めちゃくちゃ、ちゃんと、働いてる!!!!!!って実感あります。
わたしのためにわたしが生きてる!!!!って感じともいえます。
わたしにとって、働いている時間は、とても大切な自分時間。増やしたかった時間。なんの時間が「自分時間」かは、人によって違うけど、この「わたしの時間」を大切にするというのは、自分や家族を大事にすることな気がしているのです。
子どもとの時間は減っていても、イライラかーちゃんよりもニコニコかーちゃんと過ごすほうが子どもも家族もストレスないよね。月並みな表現だけど。
愛情って時間じゃないってわたしは思いたい。自分の人生を大切にできないと、子どもも自分の人生を大切にできる人にならないんじゃないかってわたしは思いたい。自分への言い訳じゃなくて。こどもの気持ちも折に触れて聞いたり、丁寧に感じ取ったりしていきたいと、そこはとても注意深く考えています。

こどもとの時間を増やしたくてフリーになったんじゃない。自分時間を増やしたくてこの暮らしを選んでいる。
この心の旗はわたしにとってすごく大切なものなんです。
だから、悪気もない意図もない挨拶的な会話にいちいちつっかかってすみません。


あ、あと、ひとつ大事な追記。
今のライフスタイルは、フリーランスの夫が、同じフリーランスという立場で、収入の量に関係なく、父親と母親という性別的役割意識に縛られずに家庭運営をしてくれるので、実現できている暮らしだと感じます。
会社にいるときは一応わたしが時短勤務だったし、なんとなく育児のコミット率はわたしが高めだったけど(これは誰に言われたわけでなくわたしの中に無意識にあったべき論にしたがっていた。育児を理由に労働時間を免除してもらってるみたいな意識あった。労働量免除されてなかったけど)、今は別に時短勤務という制度は使ってないしわたしが寝かしつけまでやるってルールはないです。
雇用形態や、収入の傾斜や男女の性役割に基づいて育児のコミット率を決定してくるような意識の人じゃなくて、本当によかった。「おれのほうが稼いでいるのだから稼いでいない方が家庭運営を主でやるべし」とか「母として育児にコミットすべし」みたいな趣旨で対応されたら、わたしは挫けてしまいそう。もし夫がフリーランスでなく会社員でも、きっと、「フリーランスで家にいるのはあなただからあなたがコミットすべし!」みたいなことは言ってこないと思う。そう思えるこの1点、ただそれだけで、わたしはこの人とパートナーになってよかったと思えるくらい、家族の理解はありがたすぎます。


あなたの自分時間はなんですか?

いろいろな人に、聞いてみたいです。





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