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【展覧会レポート】95歳セツの新聞ちぎり絵原画展

 小さな町の本屋さんの一角で、計19点の原画が展示されています。都内で原画を観られる、とても貴重な機会です。本屋さん自体の書棚ラインナップや雰囲気も◎


❓ 概要

POTATO CHIP BOOKS
東京の下町、葛飾区立石の新刊書店です。 2022.11.19オープン。気軽に入れる街の本屋さん。日/月定休。平日は10:30-16:30・土曜日は11:00-18:00。
住所:東京都葛飾区立石7-3-5

POTATO CHIP BOOKSさま(@honyani_naritai) Xアカウントのプロフィールより

🚃 アクセス・会場の雰囲気

  • 京成電鉄押上線の「京成立石駅」が最寄り駅

  • 立石駅通り方面に向かって、徒歩すぐ

  • 原宿デザインフェスタギャラリーのWEST ART CORNERやWEST ART PIECEでの展示の雰囲気に近いです(わかる人はわかるはず)

  • 小さな町の本屋さんですが、書棚がかなり趣味の良い選定なので、本屋さん好きにはたまらないかも

🤘訪問のきっかけ

  • 著/椹野道流「祖母姫、ロンドンへ行く!」のカバー装画を担当された、「木村セツさん」の新聞ちぎり絵原画展。筆者は椹野道流先生の大ファンでして、その関連でお名前を知りました

  • 元々、愛知県で原画展が開催されることは知っていましたが、遠方のため断念。ところが、都内でも巡回原画展が開催されることを知って、このたび訪問しました

  • 実は、筆者も和紙のちぎり絵に一時期ハマっていた経験あり

💬 感想

  • 文章に滲み出るお人柄。おそらく木村セツさんご本人の口調そのままの作品紹介文は、ついじっくり読み込んでしまう魅力があります

  • どれも素晴らしい作品ですが、筆者のイチオシは「ちりめんじゃこトースト」。ものすごく、美味しそうです🤤

  • 新聞の文字や写真が、柄に見えてくる不思議。「違和感のないまとまり」は、高度な観察と感性のなせる技です

 原画から読み取れる情報量は、やはり膨大ですね。
 例えば、「シズル感」。つやっとした照り・美味しそうな焼き色・瓶の中身の濃度・液体の内と外……。
 目で見た情報をそのままちぎり絵にするのではなく、そのものの「らしさ」を表現するために、何を強調し・省き・付け足すのか。
 その塩梅が、大変絶妙なことが伝わってきました。鋭い観察と高い感性がなければ、成し得ない技です。

🖋 まとめ

  • 原画を家にお迎えしたい欲が……!

    • 今回の展覧会で、一層木村セツさんの新聞ちぎり絵のファンになりました。

    • そうすると、お気に入りの絵を額に入れて、家に飾りたい欲求が出てくるものです。

    • 原画はどれも非売品でした。いつか複製画(レプリカ)の販売をされないかな……とこっそり期待しています。

  • 「無料」に感謝

    • 「えっ、これ、本当に無料で良いんですか?」と、心配になるほどの内容でした。

    • 素晴らしい巡回展を開催いただいたせめてものお礼に、筆者は本屋さんで三冊ほど書籍を購入させていただきました。これも推し活です!

  • ついでに周辺散策もおすすめ

    • 下町感のある立地です。昔ながらの雰囲気を感じる商店街を散策した後に、本屋さんに立ち寄る。もしくは立ち寄った後に、購入した本を周辺のカフェで読む……なんていうのも、良いかもしれません。

    • 「せんべろ」でも有名なので、飲み歩きも◎(本屋さんのある通りは再開発?で工事中のようで、すぐ反対の商店街の雰囲気が良かったです)

 以上、レポートでした。
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📱 関連情報

巡回展のスケジュール

下記に公開されていました。(年内の東京開催は、POTATO CHIP BOOKSさまが最後の模様)

筆者がPOTATO CHIP BOOKSさまで購入した書籍紹介

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