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「恐怖症」の1年間の振り返り

注射や病院が苦手な「恐怖症」のワタシ。注射や採血をしたり、内科や眼科などに通院したりすると、具合が悪くなったり、ひどい時は失神して記憶を失い倒れてしまうという症状が何十年も続いていました。。。

ちょうど1年前くらい。コロナでワクチン接種をしないといけなくなったけど、接種が怖くて怖くてたまらない・・・。「職域接種」が始まったら、同僚が職場でワクチン接種の話を始めるんだろうなーとか考えると、その話を聞くだけで具合が悪くなりそうで、「職場で倒れたらどうしよう」など考えると恐怖でしかない・・・。

「これはなんとかせねば!」とネットでいろいろ調べて、藁をもつかむ思いでメンタルクリニックに去年の6月~9月ぐらいまで3か月間通いました。

通った結果、この1年間でだいぶ「恐怖症」の症状が改善されたなーと思うので、この機会に振り返ってみました。

1 この1年間の症状の変化


(1)   昨年5月ぐらいまでの症状
とにかく注射や採血、病院が苦手・・・。毎年の健康診断は私には一大イベントで朝から緊張して何度もトイレに行きたくなるし、採血はベッドに横になってやってもらっても、採血後は採血会場から職場に戻る途中に倒れそうになることもしばしば。

昨年5月には思い切って人生初めての人間ドックを受診したものの、胃カメラは怖くてできないし、受診途中で具合が悪くなり地べたで寝転がって休ませてもらったり。
おまけに後日、郵送で届いた人間ドックの結果に「再検査」の項目があったのを見た途端、家で失神状態になり、足と手がピクピクしてけいれんが起きました・・・

(2)この1年間の症状
ワクチンも3回の接種が無事に終了(というか1回目は接種をした途端、頭痛、震え、寒気がしてそのままベッドで30分間休ませてもらったけど、2回目・3回目は特に何もなく)。
あんなに怖かったワクチンが、今では「4回目、5回目でもドーンと来い!」という気分。

今年のゴールデンウィーク前に人生2回目の人間ドックを受診したところ、相変わらず、胃カメラは怖くてできなかったけれど、具合は全く悪くならず

という感じで、いろいろ進歩しました!

2 恐怖症の症状が改善した理由

小さい頃から何十年も悩み続けた「恐怖症」の症状。それがこの1年で急速に改善した理由は以下かなーと思います。

(1)   「恐怖症」という病名がわかったこと
「注射をして具合が悪くなる」「病院に行き倒れる」という症状が、自分の中で「メンタル」と結びついていなかったので、昔から症状が起こる原因が実はわからず1人で悩んでました、、、。というか、心と体がそんなに繋がってるとか思わないですよね・・・。

メンタルクリニックに通い、先生に症状を話したら、「それは恐怖症です」と言われ、初めて自分が「恐怖症」であるということを知れました。よくわからなかったものが病気の一種とわかり、「治療をすれば治るかもしれない」と思えたのは大きかったです。

(2)   暴露療法をやったこと                   「恐怖症」は「慣れるのが一番」(暴露療法)ようです。メンタルクリニックで毎回宿題が出され、you tubeで採血や注射の映像を200回ぐらい見たり、医療系のドラマを何十回も見たり・・・。

最初はyou tubeで検索するのも怖くてできず、検索できたとしても10秒も見られなくて、ゴキブリが出た時みたいに「キャーキャー」と叫びながら見てたけど、3か月の間、なんとか宿題に向き合った結果、採血や注射の映像も医療系ドラマも見られるようになりました

(3)   自分で「恐怖症」を受け入れられたこと
今まで人に隠してきた自分の症状。「恐怖症」だとわかってからは、花粉症とかアレルギーみたいに自分の体質の1種で、そんなに特別なことではないのかもと思えるように。

最近は、このnoteに書いたり、職場の仲の良い同僚に話してみたりもできるようになりました。「普通」のこととして捉えられると、ちょっと強くなれる気がします(よくわからないですね(笑))。
 
先日読んだ、「精神科医が教えるストレスフリー超大全」(著:樺沢紫苑氏)という本に、こんなことが書いてありました。

・「メンタル疾患になってしまったら100%治すことは難しい。・・・では、どうすればいいのか。それは「病気を受け入れる」しかないのです。「病気に抗う」のではなく、病気を自分の「性格」や「気質」のように、自分の一部として受け入れていく。」

・「病気と闘うことをやめた患者さんは、憑きものがとれたように明るくなり、病気がどんどん改善していきます」。
 
こういうことなのかなーと思ったりします。


まだまだ「恐怖症」が完全に大丈夫にはなっていないので、不安なことはいろいろありますが、ちょっとずつ苦手な検査や病院を乗り越えて、「今回も大丈夫だった!」など自分に自信をつけていくしかないのかなーと思います。引き続き、頑張ります!

もし同じような「恐怖症」の方がいらっしゃったら、一緒に頑張りましょう!

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