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将棋初心者が六枚落ちで2人のプロ棋士にオンライン指導対局を受けてみた

はじめに

ここ4年ほど観戦に加えて自分も指すようになったのですが、もともと勝負事は苦手なのでなかなか上達しません。また、弱すぎて将棋ウォーズとかで対戦相手に申し訳ないのでは?と思うとなかなか対戦もできず……。
コロナ禍でオンライン指導対局も増えてきたこと、将棋連盟で新しく始まったオンライン将棋指導対局予約サイトが面白そうだったので、せっかくなので対人で指してみたい、指導対局なら怖くないかも……と2人の先生に指導していただいた体験記です。

自分について

将棋を始めてからたぶん4年目くらいなのですが、駒の動きさえわからなかった完全な初心者時代の2年は誰もが認める天才という元プロ棋士のX九段に教わっておりました。
しかし、先生は天才すぎて凡人の自分にはまったくついていけなかった……。将棋って見るのはいいけど指すのはちょっと……となり、そこで一度観る将に戻りました。

それでも、棋書とか買い揃えちゃったし去年の夏にもう一度だけやってみようと思い立ち、プロ棋士のZ先生の将棋教室に通い始めました。
そこで初めて「将棋って楽しいんだ」という気持ちを知り、八枚落ちから始めて今は1年くらい六枚落ちを指しています。

ちなみに先生方のお名前が仮名なのは、状況によってレッスンの長さや中身が全然変わると思うので、はっきり書いてしまって「自分のときは違った!」っていうのはご迷惑になるかな?と。ただ、お読みいただければ何となくおわかりになると思います(笑)

1.A六段

◆ねこまど将棋教室
◆9月下旬
◆定員:3名
◆時間:90分
◆受講料:5,500円(税込)
◆内容:Zoomミーティングと81dojoを利用
◆時間内の対局数 2局

チェスでも有名なA六段の指導対局は前もって下調べしたところ「からい」と評判だったので、悩みました。が、ものすごくA六段を研究している方のブログが面白かったので、どんな先生なのか一度受けてみたいという好奇心に抗えず……というのが動機です。
また、人数的にも3人だったら間が持つというかちょうどいいかな、と思いました。

ねこまどさんの指導対局は初めてでした。
Zoomでつなぎっぱなしなので、随所で指し手のアドバイスしていただけるのがとてもよいです。想像以上に優しく教えてくださってこちらのミスも受け止めてくれて、「これやったら負けちゃうので」とおまけして手を戻してくださったりしました。
要所要所で「これはいい手ですね」と褒めていただいたり、「そろそろ攻めたほうが」とアドバイスしていただいたりして、かろうじて勝たせていただきました。
また、受けるタイミングや攻めるタイミングをそれぞれアドバイスしていただいて、いつもよりスムーズに指すことができました。ただ、「もっとからくてよかったのに」と思いましたが(笑)。
感想戦もしっかりやっていただいて、思いがけず受けを褒められてものすごく嬉しかったです。自分の長所は自分ではわからないので、具体的に褒めていただくと気分がアガります。

81道場は指し手を戻すと対局モードでなくなってしまうので、それがちょっと困りました。
また、3人一度の指導だったので、待ち時間が長めでした。考える時間があってよかったといえばよかったですが……。それから、ほかの方もいるおかげでそこまで緊張しなくて済みました。
ほかの方が二枚落ちと平手だったので、自分だけ弱くてちょっと場違いかな~と思って少々恥ずかしかったです。

思いがけず褒めていただいたおかげで、またほかの先生のオンライン指導対局を受けたい!と気持ちが盛り上がりました。

2.B七段

◆オンライン将棋指導対局予約サイト リモートセンセイ
◆10月中旬
◆定員:1名
◆時間:70分
◆受講料:6,500円(税込)
◆内容:Zoomミーティングと将棋倶楽部24を利用
◆時間内の対局数 4局

10月に始まった将棋連盟の指導対局です。ちょっと高額なので自分のような初心者にはもったいないのでは?と思ったのですが、思い切ってトライしてみました。B七段にお願いしたのは、70分とほかの先生より長めだったのでその分じっくり教えていただけるかな?と思ったからです(今は設定時間は60分みたいです)。
こちらはマンツーマンだったのですが、A六段で三人を体験したので、なんとなく余裕がありました(笑)

その日最後の生徒だったせいかZoomでめっちゃラフなスタイルの先生と顔を合わせることになっておおおっとなりました。すごくないですか?

Zoomをつなぎっぱなしで、途中でアドバイスしていただくことも可能でした。
「時間が許す限り指していきましょう」とご提案いただき、4局指しました。随所で「お強いですね」「これはすごいです」「打つ手ないです」などと褒めていただいてすごく気持ちよく指せました(が、3局負けました・笑)。最後の1局は詰めろをかけられなかったのに、だいぶおまけして勝たせていただきました。

対局終了後に「六枚落ちはこういう方針で指すといい」と細かく教えていただいたり、具体的な勉強方法や心構えをアドバイスしていただきました。あとは時々雑談が挟まっていろんなお話を聞けて大変楽しかったです。
最初は自分の棋力にはもったいないのでは?と尻込みしていたのですが、マンツーマンなのでものすごく集中できました。終わってみると、結果的に90分以上教えていただいて、びっくりしました。
六枚落ちだと1局1局がそんなに時間がかからないこともあり、サクサク進むのもいいのかもしれません。
そういえば、ここでも受けを褒めていただきました。もしかして自分は受け将棋だった……!?

ただ、将棋倶楽部24はあまり指導対局に向いてなくて、感想戦が難しかったです。そのたびに先生が柿木将棋で再現してくださって、感想戦はZoomで画面を共有しながらになったので、とてもスムーズでした。

3.Z先生

同じ教室の生徒さんに身バレする気がして詳しく書けない……あと、先生にこれを捕捉されて読まれる気がする……のであまり触れません(笑)。

特に子供の指導に定評のある先生で、とてもわかりやすくて丁寧です。自分はこの先生に出会わなかったら、指す楽しみを知らないまま将棋の勉強をやめてたろうなと思います。自分に合う先生と出会うことが一番大事なんだなとしみじみ思いました。

仕事が忙しいとか何か特別な予定がない限りは、定期的に通っています。
普段は3~5名くらいのオフラインで指導対局中心ですが、状況によってはSkype+81道場で定員4名でのオンラインの指導対局もあります。
継続的に指導していただいているため、自分の状況や進歩も見てくださっているのでとても勉強になります。

一回限りの指導対局はそれぞれの先生のやり方や新しい情報を得られて面白いですし、定期的な教室では自分の実力を定点観測していただけるので、それに応じて指導していただけるのが有り難いです。
いつも同じ先生に習っていると負けるのがあたりまえ……みたいになってしまうのですが、そこは改めていきたいです。

まとめ

短期間に3人の先生に指導対局していただくことになり、それぞれの教室の違いが際立って面白かったです。
こんなので何か参考になるかなあと思ったのですが、特に連盟の指導対局サイトは受講するかを迷ってる方を多く見かける気がしたので書いてみました。
いずれも大変楽しく、勉強になりました。

もうちょっと慣れたら、オフラインでの指導対局会にも参加してみたいなあと思ったのでした。

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