【ゆ虐SS】非ゆっくり症候群とその最期

「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっゆっゆっゆっくり!!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくゆっくゆっくりりりりりっぐり!ゆゆゆ゛っぐい!ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ゛ゆううううううううううううううゆゆゆっくろゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆ゛ゆ゛ゆうううううっっくりいいいい!!!!!!」

 真夜中の公園に、饅頭にしては凄まじい叫び声を上げてのたうち回っているれいむがいる。好きなように叫んでいるというよりは、自分自身の生理的衝動に耐えられず苦しんでいるようだ。人間に例えるならば、大泣きした時に過呼吸になってしまうようなものか。ゆっくりの辛いところはこの“過呼吸”が死ぬまで終わらないということだろう。

 「非ゆっくり症」と呼ばれるこの病は、野良では実に珍しい。余程の虐待愛好家や加工所の職員でもなければ、一般人で目にすることはほぼないだろう。なぜならば、野良はストレス耐性が強く、低いしあわせー!に慣れているからだ。

「ゆう…ふううう…ゆっくり!…ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆゆう…ふう…ゆっくり!」

 砂糖水の汗をダラダラと流し、疲れ果てたれいむが横に転がり、モチモチと弛緩した皮がスライムのように地面に垂れている。

 死戦期ゆっくりだ。ほとんど力尽きた今でも「ゆっくり」は止まらない。

「ゆ゛....ゆ゛...ゆふぅ.......」

 死んだ。

 れいむのリボンには銅バッチが付いており、死骸の横には栄養失調で死んだであろう干からびた赤れいむがいた。

 この饅頭にどういうストーリーがあったのかはもはや知るべくもない。

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