下田最前線⑳伊豆下田経済新聞配信開始!
先週、久しぶりに鈴木浩之さんに会った。2年以上ぶりだ。その前に会ったときは、僕が交通事故に遭う直前で、浩之さんは、下田での活動を始めたころである。
浩之さんの叔父さんとは、数年来の付き合いで、元大企業の副社長をなさっていたので、サウジアラビアから王族の専用ジェット機でロンドンに行った話など、世界を股に掛けたビジネスの話をいつも楽しくお聞きした。
彼はまた、下田随一の古民家「雑忠(さいちゅう)」を、鈴木家を代表して管理されていた。鈴木家に伝わる家訓の一つに、「地震が来たら、小判を井戸に投げ込め」というものがあるそうで、津波に襲われてもこうしておけば、津波が去った後に、取り出せる。おかげで幕末の安政の大地震でも、被害を最小限に食い止められたそうである。
この方がお亡くなりになり、管理を引き継いだのが浩之さんである。下田青年会議所を拠点に、千葉の自宅と下田の二拠点生活が始まった。
そして昨年暮れに彼が立ち上げたのが、「伊豆下田経済新聞」である。ハッピーなニュースを配信するWEBニュースで、「みんなの経済新聞ネットワーク」(みん経)に加盟している。
「みん経」は、2000年に始まった「シブヤ経済新聞」が最初だ。渋谷地区の情報を発信すると、以降、次に次に各地で加盟新聞が興り、みん経として束ね、今では、発信された地方各地のニュースが、yahooニュースなど全国的なWEBニュースでも配信されるなど、各地方がそれこそ束となり、いわゆる「まちネタ」を、全国どこでも見られるようになっている。
これが浩之さんの手によって、下田でも始まった。友人もすでに記者として伊豆南部を取材し、日々ニュースを配信している。
ここで扱うハッピーニュースは、人と人とのコミュニケーションを大いに助ける。過去ニュースは地図上でも確認できるので、たとえばニュースで取り上げられたお店に行くのも、簡単である。
これまでのメディアとは一線を画し、ハッピーなニュースに限定しつつ、ネットテクノロジーを活用して、「いいね!」が多いほど、ローカルニュースが、場合によっては、グルーバルなニュースにもなる。
さて、下田界隈のどんな話題が、全国区になるのかな?
今が盛りと咲き誇る河津町の河津桜は、もちろん前々からグローカルである。