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メルカリ箱からの復活


昨年の1月ごろのこと。

何か新しいことを始めたい気分で、
なんとなく小さなことでもやってみっか!と朝5時に起きてみた。

そういえば20代前半、仕事はファッションデザインナーをやっていた時期。
新宿、渋谷、原宿、代官山、郊外のショッピングモール、などなど、いろんな街を定点観測的に、もしくはシーズンの立ち上がりに足が棒になるまで歩き回ってリサーチしまくるのが仕事の一つだった。
特に好きなリサーチ場所は吉祥寺だった。
(余談だけど、夫と初めて会ったのも吉祥寺。その後夫と一番出かけた街も吉祥寺である。)

そんな頃に吉祥寺の雑貨屋さんで買って以来、ずっと我が家の飾り棚のディスプレイ要員だった鉄瓶の話をしてみる。

正直、アパレルで働いている頃は、白湯よりビールな毎日だった。
健康的な生活に憧れはあるけどそれよりも夜は毎晩ビールガブガブ飲んで朝はギリギリまで寝ていた。
そんな生活の中、結局この子を使うことはほとんど無かったのである。
まことに残念なファッション鉄瓶である。

その後、結婚したころに素敵な銅の薬缶をこれまた吉祥寺で購入し、ますます鉄瓶は使うこともなくなり、メルカリ出品待ちの箱に5年は入っていた。

そんな鉄瓶を数年ぶりに思い出して、ダンボールをあさり、出してきた。

白くて可愛くて買った思い出

朝起きてすぐの白湯は毎日飲むけどいつも銅の薬缶で沸かしていた。
こいつを出したからには鉄瓶で沸かしてみることにする。

左側は愛用銅薬缶。おじいさんと新入りって感じ。


白湯の味は変わらない、みたいにクールっぽく、食通ぶらない感じに書きたかったけど、
鉄瓶で正しく沸かした白湯、まろやか。

ちゃんと違いを感じちゃいました。
ちゃんと違いのわかる大人になってしまいました。

それを知れた。
そういう意味でも、やっぱり手放さずに鉄瓶使ってみて良かった。

隣に白い鍋を火にかけていたらその並びもかわいいね。

ベテラン鍋おばさんと、新入りって感じ。間に薬缶おじ。

コツコツお気に入りを集めていると、お気に入り同士が並んだ時のお気に入りの相乗効果は本当に目の癒しだし、日々の生活の合間に不思議な満足感。
「なんか、間違えて無いな、私の歩き方」みたいな、ホッとする気持ちをくれるのです。

とか、ずっと使わずに眠らせてたくせに偉そうに言ってみたりして。

久しぶりに吉祥寺に行きたくなるなぁ。


#izuhome
#izu_生活はつづく

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