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手紙2−7〜朝の散歩としめくくり〜

ご訪問いただきありがとうございます。
手紙2−6からの続きになります。


3日間の研修最終日は朝の散歩から始まりました
案内はおののさんが担当してくれました
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚をフルに働かせて
冬の清里の朝を体感しました

朝日を浴びるポールラッシュ通り
凍った小川を歩く
落ちているものを並べて背比べ
1人離れて寝転がってお茶を飲む
ポールラッシュ通りを下って自然学校に戻る

散歩から戻り朝食を済ませると、最後の講義です
かっきーさんは体験学習法の立場から
ラピットさんはインタープリテーションの立場から
「問いかけ」の補講とパネルディスカッションが行われました

その中で2つのことがとても印象に残っています
1つは、プログラムが時間内に終わらない時どこを削るか
もう1つは間の取り方について、です
どちらもラビットさんに対する質問として提起された質問でした

その応えは、プログラムの計画段階で時間ぴったりにはせず
時間が余るように計画を立てること、でした

私が今回実践したプログラムもある程度余裕を持って計画したので
時間通りに終えることはできました
ですが、最初の日に体験したラビットさんのような「間」はなく
プログラムの間、実施者も参加者も常に行動していました

そこで先の質問に対するラビットさんの応えが
「休符」でした

音楽好きのラビットさんらしい発想です
プログラムを曲と捉えた表現です
同じ音符が並ぶ単調な曲にならないための工夫の1つが
休符なんだと思います

その時ふと思い出したのが、ファシリテーターもインタープリターも指揮者みたいと思っていたことです
プログラムの参加者はアマチュアの演奏家のようなもので
実施者はそれぞれの参加者が気持ちよく演奏できるようサポートする
それが役割のようだと思っていました

参加者みんなが1つの曲を一体感を持って気持ちよく演奏する
そんなプログラムを作りたいと思っています


今回も研修で多くの気づきを得ることができました
改めて思ったのは1人で気づけることの限界と、他者と考え方が違うことの素晴らしさです
違うからこそ可能性が広がり、より良いものへと変えることができるし、自身の知見も広がります

しかし違いは対立の要因にもなってしまいます
世の中に溢れる「どちらが正しい」という対立
「正しいものが間違ったものを攻撃することが正義」という価値観
もう終わりにしても良いのではと思います

相互理解を深めるための問いかけ
互いの存在と価値観を尊重するためのコミュニケーションを
これからも追求していきたいと思います


お読みいただきありがとうございました。

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