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母の家を片付ける その7 大量のふとん、数奇な運命をたどる

まだまだ続く実家お片付け。粗大ごみをラクして業者に引き取ってもらおうとしたのを思いとどまったら、行政さんがいろいろ助けてくらはいましたよ、というのが前回までのお話。
あとは粗大ごみの引取を待つのみ。。。。。というところでまさかの展開が!

というのが前回まで。

さて、ここで思いもしなかった展開が。オドロイタ。

ある日舞い込んだ一通のメール

もう何十年も会っていない昔の知り合いから、Facebookページのメッセージがぺろんと届いた。

かいつまんでいうと、いま運営しているシェアハウスで布団が必要なので、不用品として処分するのであればまとめて譲ってもらえないかという内容でありました。

あああ、なんでも書いてみるもんだ。

昔、まだまだインターネットが黎明期だったころ。働くお母さんたちへの便利情報が欲しくてあれこれ試行錯誤してたときに、友だちがこう言ったことがある。

「情報が欲しいなら、自分から情報を発信しないと。
情報を取るだけの人に、誰も何かを教えてあげようとは思わないよ。
たくさんの情報を発信している人のところには、たくさんの情報が集まるんだよ」

へーへーへー。そうか、そうか。

そんでHP作っていろいろ発信はじめたら、ほんとだった。たくさん教えてくれる人があらわれて、私が持っていた小さな情報の塊は、やがて大きく熟成されて、ひとつの道ができていった。。。。。。ように思うー。

あ、ちょっと大げさだけど。

でも、ほんとそうだった。

実家の片付けも、最初は気持ちがくじけそうになったので自分の記録のために書き出したのだけれど、書いてみてよかった。

情報を集めるっていうことだけじゃなくて、なんていうか、困ってるよー、苦労しているよーってことも、ひとりで抱え込まずにどんどん誰かに伝えていっていいんだと思う。思いがけないところで、救いの手が現れることも、ある。

「捨てる」罪悪感と向き合うために

ということで、粗大ごみでただ捨てられる運命にあった布団は、どこかの場所で第二の人生を送れることになった。

打ち直して、圧縮袋に入れて、押し入れにぎっしり詰め込まれていた布団を手放してもらうために、古い布団がいかにアカンかってことを散々母に説き続けた私だったけれど、本心はといえば、やっぱり丁寧に保管してあった布団を捨ててしまうのは、母の気持ちを考えるとちょっとつらかった。

そんなちょっとした罪悪感みたいなものが、今回のお友達の申し出でちょろりと救われた。


さらに、粗大ごみの日に押入れから一枚づつ取り出して、駐車場までひとりで運ぶという重労働が回避され

さらに言えば、廃棄のために必要だったお金も節約することができました。

でかしたふとん。

ありがとうお友達。

断捨離、断捨離とかまびすしい昨今だけれど、捨ててすっきり! できるのは自分が納得したものだけという気もする。高齢で自分でできなくなって、さらに片付けも苦手で、物への執着も強い母のような人たちにとって、誰かに自分のものを処分されるというのは、思った以上にしんどい体験なのかもしれない、と改めて思う。

んで、それを担う娘のわたしも、散らかって物だらけの実家の風景に悲しさやいらだちを感じつつ、でもやっぱり、捨てることへの罪悪感を抱えている。

高齢化と少子化で、そんな切ない思いを交錯させている人たちが、日本はいっぱいいるんだろうな。

片付けって、なんだか切ないな。

粗大ごみセンターにキャンセルの電話をかける

まあ、いろいろ思うところありですが。 

お話はトントン拍子に進み、お友達の息子さんが明日、バンでふとんを引き取りに来てくださるというので、ふとん10枚分の粗大ごみ回収をキャンセルするために、センターに今日電話をかけた。

一度正式依頼をした案件、あとから変更するのは面倒がられるかしらと思ったけど、事情を話したら

「ああ、それはよかったですね」

と、ほろりと受付の方の心根がこぼれるような対応をしてもらい、私も

「そうなんです。捨ててしまうよりは、使っていただけるのはありがたいと思って」
「そうですね、それはそうですね」

仕事納めの今日の朝イチの電話で、ほっこりとしたやりとり、みなさん感謝。

お話によると、ふとんだけでなく使わない食器類などもあればありがたく使わせていただきたいとのことだったので、明日の引取までのちょっとした時間、実家に馳せ参じて食器の片付けなどもしてこようかと思います。

ちょうど、片付けようと思っていたー!!!

いろいろ奇遇。
今年もあと3日。

明日はふとんの引取。

そしてあさっては、重い荷物等の一階と二階の移動を便利屋さんに頼んでいます。

ジェット噴射スピートでよく働くぞ、オレ。
えらいぞオレ。
自分で褒める。

次回は食器の片付け、書けるといいな、書けるかな。


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