フランスでしたかった100のこと No.28 映画「勝手にしやがれ」でベルモンドが「最低だ」とつぶやいて息絶えた通りを探しに行く

画像1 ヌーヴェルバーグの映画監督、ジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」で、最後にジャンポール・ベルモンドが言ったセリフ「最低だ」。c’est vraiment dégueulasse.。それに対してジーン・セバーグが「最低って何のこと?」Qu’est ce que c'est dégueulasse ? と返す。初めて観た時は衝撃だった。あの最後のシーンは、パリのどこで撮られたのだろうとずっとずっと思っていた。それで、ささやかな情報をもとにラスパイユ通りに探しに行ったんだった。
画像2 どこなのかは厳密にはわからない。でも、ベルモンドとジーン・セバーグが潜伏していた部屋はおそらくここなのではないか。映画を見てみると、この窓にとてもよく似た映像が出てくる。このアパートから出てきて、前の道でベルモンドは警官に撃たれて、「最低だ」と言って息絶えてしまう。特別何があるわけでもない風景だけれど、いわゆる「聖地」ってことなのかな。
画像3 カンパーニュ・プルミエール通り(Rue Campagne-Première)。この道を、背中を撃たれてよろよろと走っていき、やがて倒れてしまうベルモンドの姿を探しながら。映画や小説が好きだと、こんな何でもない風景がとてつもないごちそうになるから、旅はだから楽しいなと思います。
画像4 ラスパイユ通りのあるモンパルナス周辺は、アーティストたちがたむろしていた有名なカフェた多数あるのだけれど、写真のラ・ロトンドも有名だけれど、この先にあるル・セレクトでは、ベルモンドが映画で颯爽と車で乗りつけ、 煙草を吸うシーンが印象的だった。そんなよき時代のパリを思いながら。勝手にしやがれの聖地巡りはブログでも⇨http://izoomi-momo.jugem.jp/?eid=1243830

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