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新しいバッグがみつからないので、古いバッグを自分で修理したお話

先週「バッグも服もみつからない」という愚痴をここに書いたら、思いがけずいいねをいただきました。ありがとうございます。

バッグと服問題は現在進行形です。

今回かなり真剣に、そこにお金をかけてよいという決心をしたのですが、そんな広い心を持って街に繰り出したのに何もみつからないじゃないか! という深い落胆に陥り、それでもなんか諦めきれずに、私、なぜバッグが欲しいと思ったのかしら? という問題の根源に遡ってみました。

ああ、そうか。

バッグがひとつ壊れたのです。
それで見直してみたら、手持ちのバッグがみなへたれている。
もうだめじゃん、買い替えなくちゃだめじゃん!

持ち手が汚い、はがれる、本体の皮が擦れて貧乏臭くなってる。こんなバッグ持ち歩いたらみっともないでしょう? と。
そう思ったのだけれど、ぜんぜん欲しいバッグがみつからないのだから、これらを修理すればいいのよね。とりあえずみつかるまでは、それで凌ぐ!

バッグのお手入れ修理はこれまでもいろいろやっているので、今回まとめて修理してみました。この方法ならへたれたバッグの寿命が少し伸びるので、もしよかったら参考にしてくださいね。

あれ? 今日はですます文体だ。なぜかしら。まあいいや。

皮部分が擦れて白くなってしまった部分は、皮用の染料を使うと簡単に修復できます。左の箱の中に入ってるやつ。アルコール染料ですね。
ハンズの革製品売り場などで買えるけど、微妙な色合いは調合しないとダメなので、難しい色合いの時は私はコピックの詰め替えの液体を使っています。

以前FENDIのかなり高いバッグが色落ちで白くなってしまったので、お店に持っていったら「修理なんてしてないよーん」と言われて驚いたことあり。
ブランドって一体。。。。。
それで自分でアルコール染料で修理しました。紫の微妙な色合いだったので調合は難しかった。
全体に塗ると失敗しますから、あくまでも擦れて白くなった部分のみ。綿棒で少しづつ修復します。
そのままでは色落ちしやすいので、乾いたら皮用の防水スプレーで保護します。

今回は同じくFENDIのバゲットの皮部分。濃いブラウンなので、これは色極めは簡単。全体的に擦れて白くなった場所を綿棒で着色。

さらに、このバッグは持ち手がボロボロだったので、持ち手を探しに日暮里繊維街に自転車を走らすオレ。

お店のおじさんが「これなら幅も同じじゃん?」と選んでくれた革紐。色も幅も申し分なく、お値段は1本65円。はい、65円です。
繰り返すまでもないですが、支払ったのは2本で130円。いまどきペットボトルも買えないぜ! おっちゃんありがとう。

この紐にパンチで穴を開けて完了。これまでの持ち手は微妙に短く、ダウンを着ると肩にかけにくかったので、60cmだった長さを90cmにしたら、めちゃ持ちやすくなりました!

なんだ、まだまだ使えるな。これ。

調子に乗ってもいっこ持ち手が剥がれて悲しい状態だったバッグも修復。こちらはボンドで剥がれた部分を貼ってクランプで固定。

見事蘇る。

さらに調子に乗って、角の部分の皮が擦れて情けなくなっていたバッグを修復。


完璧に新品にはならないけれど、白く擦れた状態で持つよりはずっといいです。このバッグはもう長いこと出番がなかったのですが、これならまた使えそう。新しいバッグ増えた気分。

最後にさらに調子に乗って、もう捨てないとだめだなあと思っていたミニショルダーも修理しようと目論み、こちらは本体全体が色褪せてしまっていたので、皮部分はアルコール染料で黒く染めた上で、皮や取手をマスキングして布部分を染めQスプレーで染めました。

捨てずに済んだ感。
これはパリで語学学校に通ってたときに、どうしてもほしくてお気に入りのショップで買ったものなので、まだ使えてほんとによかった。

はい。

ということで、とりあえずバッグ買わなきゃ! 熱は少し冷めて、手持ちのものがもう少し長く使えそうです。
欲しいわけでもないのに無理やり買ったものより、お気に入りのものが長く使えるほうがいい、ということをほんわりと実感。

皮の擦れはアルコール染料を調合して綿棒で。
持ち手は意外と簡単に治る。
全体は染めQで。

この程度であれば自分でも修理が可能かと思います。
いいバッグの染め直しは失敗確率が高いのでやらないほうがよいかと思う。専門店へ。

あと手を出せないのがファスナーかなあ。
ブーツのファスナーの取手が割れたときは自分で治せましたが、バッグや財布はちょっと無理っぽいです。


全部きれいになったよー! と報告したら家人が
「ほんとに器用だねえ」というので

いや
私は自分が器用だとは思わないけれど
いつも驚くのは

うちってなんでこんなになんでもあるんだろう? ってこと、と。

皮に穴を開ける道具とか。
クランプとか。
染料も皮や布向けにとりあえず揃ってるしなあ。

そして繊維街やはり強し!


ということで、バッグ問題はしばらく沈静化しそうです。
今日は服問題に取り組んでみる!

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