見出し画像

副業による正のリスク/負のリスク

子供たちとお風呂で戯れながら、ふと副業によるリスクを考えましたので、記録します。
※写真は、ボーイ曰く「荒くれ者たち」です

ちょうど山口周さんの「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」を読み始めたことによる思考も影響していると認識しています。8年前の本ですが、「日本人の創造性は高いが、(日本の)組織には創造性が無い」みたく書かれおり、今も大勢は変わっていないと認識しています。この、組織(会社)に創造性が無い、という状況と、この頃の「副業の浸透」の関連性を少し不安に感じました。(見方によっては可能性と言えます。)

副業するときの動機を考えます。
①正職の収入では足りないとき。
②正職で個人の創造性を満たすことができず、副業により創造性を満たすことが出来る可能性がある時。
③正職に充実しているものの余裕があり、利己的に副業を求めるとき。
④利他的に副業が必要となるとき。

また、副業の内容についても、いくつかのケースがあります。
A.単純労働のとき
B.創造性のある労働で正職との関係がないとき
C.創造性のある労働で正職との関係があるとき

私の場合は、③と④が該当し、関係性はCとなります。
奥さまが医療従事者として収入を得る必要性が生じた際に、従業員ではなく起業を選びました。

一方で、わたしは正職では人事、労務に携わっていますので、自社従業員の副業についての影響を考えますと、②のケースで関係Cの状況を想像しますと、非常に不安を感じます。

もし会社が副業を容認しており、且つ従業員に対して、イノヴェーションの機会を無自覚に摘み取ってしまっている場合、従業員は自社に労働力は提供するものの、知恵、知識を絞ることをせず、副業に対し知恵を絞るようになるのではないかと心配になりました。

例えば、正職が事業も組織もしっかりした日本特有の組織の場合、斬新な企画書や、リスク込みの可能性を提案した場合、検討にグタグタと時間を費やしたり、一部の上司がリスク回避を優先し、企画を握り潰したりすることがあると思います。一方で副業先が逆のマネジメントをしていた場合、企画をすぐに実証してくれる可能性があります。(もちろん正・副が逆の場合もありますが、正職がベンチャーで、副業が大企業という組み合わせは少ないと考えます。)
どっちに提案を上げるか悩みが生じる事、この事こそが、正職側の組織にとっては致命的な機械の損失になるのではないかと考えました。

実際のところ、私自身も正職では忖度に多くの時間を費やしており、一方で自分で起業した会社には、いかに価値を産み出すか、に時間のほとんどを使っています。

組織を維持することが目的となってしまい、新たな付加価値を産み出す可能性よりも、不利益(不公平)が起きないように調整する事を優先するのは、やむを得ない事だと思いますが、正職・副職に関係なく、変革を起こしやすく、チャレンジが適切に評価される組織を作っていきたいと思いました。

以上です

この記事が参加している募集

スキしてみて

サポートありがとうございます、クリエイター活動に役立てたいと思います。