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「LEGO スター・ウォーズ/フリーメーカーの冒険」非公式ガイダンス

2016年から2017年にかけて放送されたノン・カノン(非正史)のアニメシリーズ「LEGO スター・ウォーズ/フリーメーカーの冒険」を紹介します。
一部ネタバレを含む内容となっているので未視聴の場合はご注意下さい。

昨年10月末のディズニープラスのリニューアルに伴い、現在は同サービスでの視聴が出来ない状態になってしまっていますが、一部有料配信サービスでのレンタルや映像ソフトでなら視聴可能です。

「エピソード7フォースの覚醒」の公開から半年後に放送開始、「ローグ・ワン」の公開と「反乱者たちシーズン3」の並走の裏でシリーズ展開していた「LEGOスター・ウォーズ」シリーズの長編アニメ作品です。
日本でもテレビ東京の「あにてれ」枠で放送されました。

カイバー・セーバーやシーズン2のアローヘッドなど、ややチート気味ですが
いずれも子供向け作品のノン・カノン(非正史)設定につき大目に見ましょう

「反乱者たち」が放送中にも関わらず、ヘラがアクバー提督のホーム・ワンに居る事が明らかになるなど(当時は小説「アソーカ」のライトセーバー設定改変騒動もあり)正史設定に関わる描写に対して物議を醸したという事もありましたが、個人的には非常にスター・ウォーズ愛が溢れるノン・カノンの名作であり、ファンの間でも過小評価気味なのではないかと感じます。

特に「フォース・ビルダーズ」というフォースを創造に使うという平和的なアイデアは、レゴらしいクリエイター精神の賜物であり子供向けのコンテンツとして非常に親心ある設定を生み出したなと感じました。

物語は「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間が舞台

あくまでフリーメーカー3兄弟とグラバラ・ザ・ハット、皇帝の「カイバー・セーバー」争奪戦が軸となっていますが、非正史ながら所々でサーガの主要キャラクターや出来事とのクロスオーバーも大きな見所になっています。

放送時の時期的な都合もあって「エピソード7 フォースの覚醒」のキャラクターや惑星も登場しますが、クロスオーバーの時代範囲はかなり広いです。

今や正史では(レジェンズの「帝国の影」などでもそうでしたが)カーボン冷凍されたソロを奪い合って戦争状態になっている賞金稼ぎ同士の仲睦まじい様子(特にデンガーとボバ・フェット)も見ることができ、とても微笑ましいです。

バウンティ・ハンターが勢揃いで登場

本作はノン・カノンですが、キャラクターやドロイド・ビークル類の一部の設定はカノン(正史)に取り入れられています。

フリーメーカー3兄弟の後日談

「スター・ウォーズ セレブレーション・シカゴ 2019」の「フリーメーカーの冒険/オールスターズ」パネルでは脚本を担当したビル・モッツとボブ・ロスによってフリーメーカー兄弟のその後について少しだけ語られました。

SAWSUIさんのTwitter投稿で詳しく紹介されていますので是非チェック下さい。

映像はこちらです。(55:40〜)

同パネルでは、プレヴィズ映像と合わせて「ベイダーに投げ落とされた皇帝が中央反応炉まで転落して「フリーメーカー?」と最期に言い残して死亡した」様子をシーズン2のクライマックスで見せようとしたらルーカスフィルムに承認されなかった経緯も紹介されています。(52:50〜)なかなか興味深いです。

「LEGO スター・ウォーズ/オールスターズ」では、3兄弟の両親の時代からザンダーの娘の登場までのサイドストーリーが楽しめますのでそちらもお薦めです。(こちらはディズニープラスでも視聴可能(2022年1月現在))

ガイダンスの中身はこんな感じです。

監督のミカエル・ヘグナーは2013年の「ヨーダ・クロニクル」から本作までを担当し、レゴ関連では人気作の「レゴ ニンジャゴー」シリーズの監督も務めました。
ディズニープラスでの「フリーメーカーの冒険」の配信再開を(「ヨーダ・クロニクル」の配信も)楽しみにしています。