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尾根歩きでまさかの渡渉!

以前、山梨県の一ノ瀬キャンプ場でキャンプをしたことがあります。
オジサン、オバサンが総勢十数人。

そして、翌日、この中の数人が将監峠に向かいました。

出発の時は、夏の日差しが強くて良い天気だった。
しかし、七ツ石尾根を登って稜線に出るころには雲が広がってきた。
雷まで鳴っていた。

そして、峠に着いたらパラパラと雨が降ってきた。

雨は大粒で、我々は雨具を出す暇もなく峠の真下の将監小屋まで駆け下った。

そして、小屋に着いたときはバケツをひっくり返したような土砂降り。
雷がいつの間にか真上にきて、ゴロゴロと鳴りピシャーンとあちこちに落ちる。

真上に来た雷は怖い。峠にいるときじゃなくてよかった。

大して濡れなかったのも幸運だった。
ちょうど昼飯時だったので、小屋の入り口を借りて昼飯にした。
そうこうしているうちに雷は遠ざかって行った。

昼飯の後雨はまだ大分降っていたけど、雨具を着てそのまま下ることにした。

下っていく道は、今の雷雨の影響で大分荒れていた。

木の枝が落ちていただけでなく、落雷で木が倒れて道を塞いでいる個所もあった。
木が倒れるんだから、人間に落ちたらひとたまりもない。

その倒木を乗り越えてしばらく行くと、右手の尾根から雨水がザーザー流れている。

幅は2m位。ここを渡らねばならない。
尾根歩きをしていて渡渉することになるとは思わなかった。

こういうときは、大きなゴミ袋が2枚あると役に立つ。

特大のゴミ袋を左右の足に履けば、足を濡らさないで水を渡れるからだ。

でも、尾根歩きでこんな場面は想像もしていない。
だから、誰もそんなものは持っていない。

結局、膝下がビショビショになった。

とかくこの世は・・・いや、特に山では何が起こるか全く分からない。